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FP2で5番手の好感触! 角田裕毅、F1再開初日は「良い金曜日だった」 負傷欠場のリカルドには「彼の安全と健康が何よりも最優先」

THE DIGEST編集部

2023.08.26

後半戦がスタートしたF1GP。角田はフリー走行2回目で5番手につけた。(C) Getty Images

 約1か月のサマーブレイクを終えて、F1が再開。8月25日にはオランダ・グランプリの2回のフリー走行(FP1、FP2)が実施された。

 前半戦で非力なマシン「AT04」を駆りながらも3ポイントを獲得し、残りのシーズンでのさらなる飛躍を誓うアルファタウリの角田裕毅は、FP1で21周を走行してベストタイム1分12秒749で全体の10番手という好タイムを出すと、続くFP2ではさらにペースを上げ、32周回で1分11秒720を計測し、5番手につけてみせた。

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 初日を終えた後、角田はチームの公式サイトを通して、まずFP2で走行ライン上にストップしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)との衝突を避けようとして自らウォールに突っ込んだ結果、左腕を骨折して今週末の欠場が決まった同僚ダニエル・リカルドを気遣った後、2つのセッションでの出来についての満足感などを語っている。

「ダニエルがクラッシュした時、僕ももちろん走行中でした。彼はコンペティティブで、とても上手く走っていました。(治療や検査を終えてパドックに)戻ってきた後に会いましたが、そこでも彼の笑顔が見られました。ダニエルはとてもポジティブで強い人です。早く回復し、すぐにまた戻ってくることを願っています」

「今日は、僕は上位にランクインでき、ダニエルも良いパフォーマンスを見せました。正直、車にこれほどのペースがあるとは予想していませんでしたが、良い状態にあると思います。ダニエルはタイヤでもすぐに強さを見せていたし、僕もソフトでは快適だったので、とても楽観的でいます」

「とりわけショートランでは良い感触を得られましたが、一方でロングランでより限界が感じられるところがあったので、その理由を調べる必要があります。不規則に風が吹くので、状況がよりトリッキーになっていますが、これまでのところは大丈夫でした。その他についても、我々にとってはポジティブな金曜日となりました」

 ちなみに、セッション終了後のF1公式サイト『F1.com』のインタビューでは、チームメイトの状況を完全に把握していない状況下で、「ダニエルは今、病院に向かっていると思います。元気であることを願っています。彼のオンボードカメラを見たり、何が起こったのかを確認したりはしていません。彼の安全と健康が何よりも最優先であり、我々は祈ります」と回答。なお、セッションについては、「車はロングランでも良かったので、今日は良い金曜日でした」と振り返った。
 
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