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「車にはペースがあったのに...」オランダGP予選Q2敗退の角田裕毅、パフォーマンスを最大限引き出せず苛立ち。決勝は17番手スタート

THE DIGEST編集部

2023.08.27

ペナルティーもあり17番手スタートとなった角田。後半戦最初のレースいかなるパフォーマンスを見せられるか。(C) Getty Images

 F1第13戦オランダ・グランプリは8月26日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は14番手となったが、後にグリッド降格ペナルティーを受け、決勝は17番手からスタートすることになる。

 初日にフリー走行2回目(FP2)で全体5番手につけるなど手応えを掴んでいた角田は、ウェットコンディションとなったFP3で18周回を走行して全体13番手となる1分23秒544を計測。迎えた予選、Q1は1分21秒781の9番手タイムで難なく突破したが、Q2では1分20秒230止まりで第6戦モナコGP以来のQ3進出を逃した。

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 さらに、このラウンドではルイス・ハミルトン(メルセデス)のアタックを妨害したということで、3グリッド降格のペナルティーが科せられることとなったが、角田自身は予選後に報道陣に対して、「僕がプッシュラップに入る前に、彼が僕を追い抜いていきましたが、僕から見れば問題はありませんでした」と自身の過失を否定し、さらに自身がハミルトンから妨害を受けたと主張している(オランダのF1専門サイト『RN365』より)。

「彼はそのままラップを続け、僕はそのすぐ後ろにいましたが、彼は減速しませんでした。ターン7の出口でようやく減速したことで、僕は彼の真後ろにつき、そのためにセクター1と2でかなりのダウンフォースを失うことになりました。彼は2周連続でプッシュするつもりだったのでしょうが、このコンディションでそれをするのは信じ難いことです。これで多くのタイムをロスしてしまったので、間違いなく苛立たしいです」

 トラフィックの影響によるこうしたインシデントは他にも起こり、審議対象になったものもあれば、ならなかったものもあり、その中で角田の一件は罰則案件となってしまったが、これを避けるためにも、アルファタウリとしてはよりコース状況に注意を払うべきだったと言えるかもしれない。

 二重で残念な結果に終わった角田だが、チームの公式サイトを通して、まずダニエル・リカルドの左手骨折による欠場を受け、急遽、F1参戦となったリアム・ローソンに言及し、「今日の難しいコースコンディションになり、特にリアムがFP3しか車に乗る機会がなかったことを考えると、彼は初日としては素晴らしい仕事をしたと言えるでしょう」と称えた後、以下のように続けた。

「僕自身にとっては、フラストレーションの溜まる予選でした。全てを上手くまとめられなかったからです。チームは僕をQ2に進めるためによくやってくれましたが、僕には改善の余地があります。特にチームに対し、常に無線でコースコンディションについての最新情報を伝えるのが課題です。車にはQ3に進出にするだけのペースが十分にあったのに、自分のパフォーマンスを最大限に引き出せなかったと感じています。それが一番苛立たしかった点です」

「常に全力を尽くしたと感じたいと思います。コースコンディションは本当に難しく、複数の箇所でトラフィックにも巻き込まれましたが、それは他のドライバーにとっても同じです。これが現状だし、これからに向けての教訓となります。明日の決勝はオーバーテイクが難しいと思いますが、コンディションは再び変わると思うので、最善を尽くしてポイントを狙います」
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FP2の状態は悪くなかった。チームはポイント争いの可能性に期待