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「何の世界チャンピオンなんだ?」世界最速男ライルズのNBA選手に対する発言に賛否両論!「NBAは国を代表しない」

THE DIGEST編集部

2023.08.29

3冠を達成したライルズの発言が物議を醸している。(C)Getty Images

 世界陸上ブダペスト大会で、男子100メートル、200メートル、4×100mリレーの3冠を達成したノア・ライルズ(米国)。"世界最速男"の称号を手にした男の発言が波紋を広げている。

【動画】世界最速男ライルズ! 100mのレースを振り返る

 現地8月25日に行われた200メートルの優勝後の会見で、「私が最も傷つくのは、NBAファイナルを見なければならないことだ。彼らの頭には"ワールドチャンピオンシップ"とつく。何の世界チャンピオンなんだ?米国のリーグじゃないのか?米国は大好きだけど、世界じゃないはずだ」と皮肉ったうえで、こう続けた。

「僕らが戦っているのが世界だ。多くの国がここで、自国の代表として国旗を掲げて戦っている。NBAは国を代表しない。僕らはもっと世界にアピールしないといけない」

 無論、ライルズの発言にNBA選手は一様にナンセンスだと主張しており、ファイナルMVPに2度輝いたケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)は「誰かこいつに教えてやって」と反応している。
 
 スプリンターにとってNBAは米国のリーグであるが、各国の猛者が集うバスケットボール最高峰の舞台であることは間違いない。さらに米国代表は、五輪で16度の金メダル、ワールドカップで5度タイトルを獲るなど紛れもなくバスケットボール大国である。

 これらを踏まえSNSではファンの間では賛否両論を生んでいる。「ノアのファンだが、間違ったスポーツに喧嘩を売ったな」「NBAには世界最高の選手がいるんだぞ」「こいつは明らかにNBAを知らない」「頭おかしい」などと否定的な意見がある一方で、「彼の意見も一理ある」「ライルズの指摘はもっともだ」「世界=米国ではない」「ライルズが正しいからNBA選手たちが逆ギレしてる」と同意する声もある。

 NBAの選手をはじめ、少なくないファンの反感を買ってしまったが、世界最速男の本心は、陸上をメジャー競技にしたいという強い想いのようだ。走る魅力がより多くの人に伝わる日が来ることを願いたい。

構成●THE DIGEST編集部

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