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角田裕毅、一時4番手につけるも“ギャンブル”は実らず15位… 専門メディアは「もっといい戦略があれば」とポイント獲得の可能性も指摘

THE DIGEST編集部

2023.08.29

オランダGPは15位に終わった角田だが、一時4位につけるなど可能性も垣間見せた。(C) Getty Images

 F1第14戦のオランダ・グランプリは8月27日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は15位フィニッシュとなった。

 予選Q2でルイス・ハミルトンのアタックを妨害したとして3グリッド降格の17番手スタートとなった角田は、天候を見ての1周目のピットストップが奏功し、8番手まで浮上。ソフトタイヤへの交換後はそのまま走り切る戦略で一時4番手にもつけたが、残念ながらタイヤはもたず、次々にライバルたちの追い抜きを許し、最終的には13番目にチェッカーを受けた。
 
ジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触の責任を問われて5秒加算ペナルティーを受けて16位となり(ペナルティーポイントは2点で通算5点)、その後、ケビン・マグヌッセン(ハース)のペナルティーによって15位と最終順位が決定した角田。ソフトタイヤでのステイは賭けとも言え、結果的に失敗に終わったものの、レース後の彼のコメントにはポジティブな内容も多く含まれていた。

「序盤は良いペースを見せ、幾つかのエキサイティングな瞬間もありました。多くのライバルたちを抑えながら走れたことについては満足しています。レース前、チームと中古のソフトタイヤで走る戦略を採ることで同意しました。最後まで持ちこたえられると思っていました。グリップも悪くなかったですが、新しいタイヤの方が予想以上にアドバンテージがあり、結局は報われませんでした」

「(スタートで)雨が降り始め、ピットインしてタイヤを替えた方が良いと考えた時、チームが僕の判断を尊重してくれたことに感謝しています。最後は、ウェットタイヤで最終ラップを走る際にグリップが足りず、タイヤを温めて温度を保つのに苦労しました。これはちょっと珍しいことなので、確認する必要があります。予選でペースを示せなかったのは残念でしたが、今日は本当に一生懸命やったし、レースで少しでもパフォーマンスを見せられたことに満足しています」

 チームはこの日曜日について、SNSで「難しいレースであり、多くの分析が必要だ」と投稿しているが、マシンパフォーマンスの責任者であるギョーム・ドゥゾトゥは、戦略について「セーフティカーの後、彼は良いポジションにいたため、ステイし続けるというギャンブルに出たが、それは正しい判断ではなく、古いタイヤのために、タイムと順位を失い始めた」とのコメントを発している。
 
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英メディアは「ポイント獲得の可能性があったレースだったが…」