今週末に開催されるF１第15戦イタリア・グランプリに向けて、アルファタウリの角田裕毅が意気込みなどを語っている。
  　先週のオランダでは、初日のフリー走行でいずれもトップ10に入る好パフォーマンスを見せ、17番手からスタートした決勝でも、好判断によって大幅に順位を上げて入賞が現実味を帯びたが、ソフトタイヤでステイし続ける戦略は奏功せず、13番目にチェッカーフラッグを受け、さらにジョージ・ラッセル（メルセデス）との接触で５秒ペナルティを科せられて、最終的に15位でレースを終えた。

　このレースウィークエンドについて、彼はチームの公式サイトを通して、「天候のせいで、ザントフォールトでは、我々も含めて全てのチームが困難に見舞われました。コース上でのパフォーマンスに関しては、浮き沈みがありました」と語り、以下のように具体的に振り返っている。

「フリー走行とレースでは、良いペースに満足しましたが、日曜日には戦略の判断を誤り、使用済みのソフトタイヤで走行を続けるという賭けが上手くいかず、最後にはインターミディエイトタイヤでグリップ不足に苦しみました。しかし今は、我々のホームグランプリに向けて新たなページをめくり、次に進むことにしましょう！」

　次なるレースの舞台はモンツァ。屈指のハイスピードコースについては、「好きです。本当にエキサイティングなコースです。非常に速く、シーズンで最も少ないダウンフォースで走るため、シケインでブレーキをかけること、特にターン１に力強く突入することが難しいです」と印象を語り、テクニカルな部分についても説明した。

「予選は、常に他の車のスリップストリームを活用してアドバンテージを得られるかどうかにより、異なる展開となります。我々の車は、高速コーナーではかなり上手く機能するので、このコースには合っているかもしれません。サマーブレイク前のスパでは、ダウンフォースを抑えた走行で車のバランスはかなり良さそうでしたが、実際のパフォーマンスがどのようになるかは、何とも言えません」

　そして彼は、「これはチームにとって、とても大事なイベントです。特に、我々の本拠地に最も近いイモラでのレースが今季序盤にキャンセルされたこともあり、全てのチームスタッフがモンツァに向けて気合いが入っているのを知っていますし、特にイタリアのスタッフはそうです。したがって、我々は間違いなく良い結果を期待しています」と、チームにとっての重要なレースを前に意気込みを示している。