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「トップの位置にいる」角田裕毅、イタリアGP初日でAT04のストレートスピード向上に手応え! 専門メディアは「ユウキは自信を持っている」

THE DIGEST編集部

2023.09.02

FP1では9番手につけた角田。2日の予選でQ3進出を狙う。(C) Getty Images

 F1第14戦のイタリア・グランプリが開幕。9月1日には、2度のフリー走行(FP1、2)が実施された。

 先週末のオランダGPでは戦略が味方せず、最終的に15位に終わったものの、車のパフォーマンスの向上が感じられる場面が幾度もあり、レース後にはポジティブな印象も語っていたアルファタウリの角田裕毅は、FP1では23周回でベストタイム1分23秒271が全体の9番手に入り、同数の周回を重ねたFP2では14番手の1分22秒696を計測している。

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 この初日について、彼はチームの公式サイトを通して、「今日は普通の日でした。FP1では幾つかのテストを完了し、FP2では通常の走行を行ないましたが、まだ車の性能には向上の余地があります。我々は自分たちの限界点を理解していて、トップ10に入るためにコンマ数秒を縮める必要があります」と振り返り、以下のように続けた。

「これまでストレートスピードで苦労してきましたが、我々は大きな進歩を遂げており、おそらくコース上ではトップの位置にいるでしょう。赤旗のため、ロングランが数回しかできなかったので、明日どうなるかを見る必要があります。確実にQ2には上がりたいし、可能であればQ3にも進出したいと思っているので、今夜はデータを詳しく分析し、予選に備えたいと思います」

 アルファタウリのチーフ・レースエンジニア、ジョナサン・エッドルスは、「FP1では、ユウキはメカニカルおよび空力面のテストに焦点を当て、リアムは安定した状態で周回を重ねることを優先した。続くFP2では、ミディアムとソフトのタイヤコンパウンドで走行した」と、両ドライバーのセッションの内容を明かしている。

また、このグランプリでは、予選のラウンドごとに使用タイヤが指定されている「ATA」が試行されることにも言及し、「明日(予選)はATAフォーマットにより、Q3に進出すればソフトタイヤのみを使用するが、セルジオ・ペレス(レッドブル)の赤旗によってロングランが短縮されたため、タイヤについてあまり良い情報を得られなかった」とも語った。

 ちなみに、ダニエル・リカルドの負傷欠場によってオランダGPの2日目から急遽、シートに収まることになったリアム・ローソンは、2戦目の初日でFP1が13番手、FP2が18番手という結果を残した後、「ユウキはチームメイトとして素晴らしい仕事しているし、先週のレース前にはダニエルが可能な限りのアドバイスをくれた。彼らは僕を十分にサポートしてくれているし、チームも同じく、僕ができるだけ速くペースを上げられるよう助けてくれている」と、感謝の意を述べている。
 
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「アルファタウリにとってポジティブな最初のセッションだった」