ネーションズリーグ(VNL)3位決定戦でイタリアを破り、世界大会で46年ぶりのメダルを獲得した男子バレー代表「龍神NIPPON」。予選ラウンドのブラジル戦で1993年以来、30年ぶりに勝利し開幕7連勝した勢いそのままの快進撃だった。
【PHOTO】2023男子日本代表キャプテン・石川祐希を特集! 今の日本代表を、懐かしい思いとともに頼もしく見つめているのが、30年前にブラジルに勝利したレジェンドたちだ。
「あの後、30年も勝てないとは思わなかったですね」と驚きの表情で当時を振り返ったのは、セッターの松田明彦さん(埼玉上尾メディックスJr.監督)だ。
「よく頑張りましたよ。こっちのオフェンスもディフェンスも機能していました。やられる時は、セッターのリマ・マウリシオに、面白いようにビュンビュン振られていましたが、日本のサーブが機能して、相手のレセプションを崩すというのが上手くいっていたんじゃないですか」と、当時の試合を振り返った松田さん。
VNLでブラジルを撃破した際、YouTubeでは【30年前 ブラジル戦勝利のメンバーは中垣内祐一、松田明彦ら 龍神NIPPON快挙】と紹介された。
しかし、松田さんの記憶では少し違う。
「中垣内(祐一)がいなくて、泉川(正幸)をオポ(ジット)に入れたと思います。中垣内は膝が悪くて、その試合には出場していなかったのではないでしょうか。泉川が入ると、ジャンプサーブもサーブレシーブも出来ますし。それで、フルセットで勝てたような気がします」
日本バレーボール協会(JVA)広報部に当時の資料を調べてもらったら、松田さんの記憶通りだった。1993年7月4日(日曜日)に大阪府立体育会館で行われた、第4回ワールドリーグA組の日本-ブラジル戦。
JVAの資料によると、出場した日本のメンバーは、松田さん、泉川さんのほか荻野正二、大竹秀之、青山繁、南克幸、多田幹世、黒澤義一、佐々木太一、成田貴志、大浦正文各選手。監督はミュンヘン五輪金メダリストで「世界の大砲」と呼ばれた大古誠司さん。
日本は第1セットを13-15で落としたが第2、第3セットを15-5、15-8で取って逆転。第4セットを6-15で奪われて迎えた最終セットを、15-11で奪って勝利。大会の通算成績を6勝8敗とした。負けたブラジルは9勝5敗だが、決勝ラウンド準決勝でイタリア、決勝ではロシアにいずれもストレート勝ちし、初優勝を果たした。日本は4位キューバ、5位オランダに続き6位だった。
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「あの後、30年も勝てないとは思わなかったですね」と驚きの表情で当時を振り返ったのは、セッターの松田明彦さん(埼玉上尾メディックスJr.監督)だ。
「よく頑張りましたよ。こっちのオフェンスもディフェンスも機能していました。やられる時は、セッターのリマ・マウリシオに、面白いようにビュンビュン振られていましたが、日本のサーブが機能して、相手のレセプションを崩すというのが上手くいっていたんじゃないですか」と、当時の試合を振り返った松田さん。
VNLでブラジルを撃破した際、YouTubeでは【30年前 ブラジル戦勝利のメンバーは中垣内祐一、松田明彦ら 龍神NIPPON快挙】と紹介された。
しかし、松田さんの記憶では少し違う。
「中垣内(祐一)がいなくて、泉川(正幸)をオポ(ジット)に入れたと思います。中垣内は膝が悪くて、その試合には出場していなかったのではないでしょうか。泉川が入ると、ジャンプサーブもサーブレシーブも出来ますし。それで、フルセットで勝てたような気がします」
日本バレーボール協会(JVA)広報部に当時の資料を調べてもらったら、松田さんの記憶通りだった。1993年7月4日(日曜日)に大阪府立体育会館で行われた、第4回ワールドリーグA組の日本-ブラジル戦。
JVAの資料によると、出場した日本のメンバーは、松田さん、泉川さんのほか荻野正二、大竹秀之、青山繁、南克幸、多田幹世、黒澤義一、佐々木太一、成田貴志、大浦正文各選手。監督はミュンヘン五輪金メダリストで「世界の大砲」と呼ばれた大古誠司さん。
日本は第1セットを13-15で落としたが第2、第3セットを15-5、15-8で取って逆転。第4セットを6-15で奪われて迎えた最終セットを、15-11で奪って勝利。大会の通算成績を6勝8敗とした。負けたブラジルは9勝5敗だが、決勝ラウンド準決勝でイタリア、決勝ではロシアにいずれもストレート勝ちし、初優勝を果たした。日本は4位キューバ、5位オランダに続き6位だった。
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