男子日本代表は4日から沖縄県内で第6回の国内合宿に入った。レジェンドたちは、今の男子日本代表や9月30日から始まるFIVBパリ五輪予選兼ワールドカップ(国立代々木第一体育館)をどのように見ているのだろう。
「負ける要素が見当たらない」というのは、佐々木さん。
「個々のプレーも凄いのですが、いい選手が一気に集まりましたね。石川祐希、西田有志、高橋藍以外に、宮浦健人。MBの山内晶大の動きもすごくいいし、セッターの関田誠大のトスワークもいいですね。1人が目立つのではなく、全員がスタープレーヤー。ボールが落ちませんから、見ていて安定感があります。世界に負けないサーブも打てていますし、MBのブロックもいい。穴がないから、自国開催を味方にして普通に戦ってくれれば」と、パリ五輪の切符獲得に大きな期待を込める。
泉川さんは「高さをカバーする個々の技術があります。サーブも石川、西田だけでなく、宮浦もいい。アジア選手権でも優勝しましたし、いい結果で終わると期待しています。バスケットも素晴らしい試合をしていて、見ていて嬉しかった。バレーもあのような試合をどんどんやってくれれば、さらに人気は出て来ると思います」
松田さんは「今のチームは役割分担が明確になっています。レセプションでは、強いサーブに対して高く上げてハイセットにして、リバウンドを取っていい態勢に持っていって、日本の速いバレーに持ち込む。また、ミドルクイックも使えるしサイドも使える。パイプも使えるというような、パスをセッターに返してそこから展開するということが、明確に出来るようになっています。昔は、サーブレシーブが崩されてハイセットになれば、エースがバーンと打ってフォローに入れよとかいっていましたが、今は危ないと思ったらすぐにリバウンドを取る、という形になっています。個々の能力で、約束事みたいなものもしっかりと出来ているのかなと思います」
「石川や西田、宮浦らビッグサーバーも揃いましたね。当時、大きい選手はいましたが、ビッグサーバーは居ませんでした。近いといえば泉川でしたが、そのジャンプサーブにしてもルールで打つエリアが決められていましたから、打つコース、打てるコースはある程度限られてしまうのです」
名セッターらしく、俯瞰してチームの現状を分析する松田さん。
「オリンピックの切符を取りに行くのではなく、やはりメダルですよね。VNLでメダルを獲っているので、メダルを獲りに行くという気持ちでやってほしいと思います。それが、バレーの普及にもつながると思います」
ジュニア指導にあたる今だからこそ、改めて日本代表の飛躍を願う。
文●北野正樹(フリーライター)
【著者プロフィール】
きたの・まさき/2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。関西運動記者クラブ会友。
【動画】30年ぶりの勝利を掴んだ龍神NIPPON! 歓喜に沸いたブラジル戦ハイライト
【動画】世界が注目する日本の頼れる主将・石川祐希のスーパープレー集!
【関連記事】有言実行で掴んだ46年ぶりの表彰台! 日本男子バレー、躍進の秘訣とパリ五輪予選への課題は?
「負ける要素が見当たらない」というのは、佐々木さん。
「個々のプレーも凄いのですが、いい選手が一気に集まりましたね。石川祐希、西田有志、高橋藍以外に、宮浦健人。MBの山内晶大の動きもすごくいいし、セッターの関田誠大のトスワークもいいですね。1人が目立つのではなく、全員がスタープレーヤー。ボールが落ちませんから、見ていて安定感があります。世界に負けないサーブも打てていますし、MBのブロックもいい。穴がないから、自国開催を味方にして普通に戦ってくれれば」と、パリ五輪の切符獲得に大きな期待を込める。
泉川さんは「高さをカバーする個々の技術があります。サーブも石川、西田だけでなく、宮浦もいい。アジア選手権でも優勝しましたし、いい結果で終わると期待しています。バスケットも素晴らしい試合をしていて、見ていて嬉しかった。バレーもあのような試合をどんどんやってくれれば、さらに人気は出て来ると思います」
松田さんは「今のチームは役割分担が明確になっています。レセプションでは、強いサーブに対して高く上げてハイセットにして、リバウンドを取っていい態勢に持っていって、日本の速いバレーに持ち込む。また、ミドルクイックも使えるしサイドも使える。パイプも使えるというような、パスをセッターに返してそこから展開するということが、明確に出来るようになっています。昔は、サーブレシーブが崩されてハイセットになれば、エースがバーンと打ってフォローに入れよとかいっていましたが、今は危ないと思ったらすぐにリバウンドを取る、という形になっています。個々の能力で、約束事みたいなものもしっかりと出来ているのかなと思います」
「石川や西田、宮浦らビッグサーバーも揃いましたね。当時、大きい選手はいましたが、ビッグサーバーは居ませんでした。近いといえば泉川でしたが、そのジャンプサーブにしてもルールで打つエリアが決められていましたから、打つコース、打てるコースはある程度限られてしまうのです」
名セッターらしく、俯瞰してチームの現状を分析する松田さん。
「オリンピックの切符を取りに行くのではなく、やはりメダルですよね。VNLでメダルを獲っているので、メダルを獲りに行くという気持ちでやってほしいと思います。それが、バレーの普及にもつながると思います」
ジュニア指導にあたる今だからこそ、改めて日本代表の飛躍を願う。
文●北野正樹(フリーライター)
【著者プロフィール】
きたの・まさき/2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。関西運動記者クラブ会友。
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