この試合、「ピート」の愛称で人気を博した泉川さん(朝日大学バレー部監督)の活躍は、目を見張るものがあった。スパイク打数は両チームトップの96。ブラジルの打数トップだったガビオ(46打数)の2倍という驚異的な数字で、スパイクの得点も両チームトップの17点だった。
「中垣内さんの代わりに出場し、フルセットに全部出た記憶があります。ブラジルは92年バルセロナ五輪金メダリストがメンバーで、それまでコテンパンにやられていたんです。あの試合はみんな調子がよく、僕も(ブロックで)シャットされましたが、強気、強気で攻めたという印象があります」と泉川さん。
ブラジルにはバルセロナ五輪準々決勝で、ストレート負け。91年12月のワールドカップ決勝リーグで、3-1で勝利して以来、10連敗で、うち7試合で1セットも奪えなかった。エースの中垣内さんがコートに立つことが出来ないという非常事態に、失うものがない若い選手たちは果敢に向かっていったということだろう。
その後に行なわれたユニバーシアード大会で、ブラジル戦の勢いそのままプレーして優勝したこともあり、その試合は泉川さんにとって印象に残る試合となっている。後輩たちの30年ぶりのブラジル戦勝利の報に、「快挙を伝えるニュースを見て、自分たちが勝って以来だと、すぐに分かりました」という。
その試合の記憶があまりないというのは、現在、サントリーのウイスキー事業部のシニアスペシャリストとしてウイスキーの魅力を知ってもらう啓発活動を続け「ウイスキーの伝道師」と呼ばれている佐々木さん。それでもブラジルの強さは、今も忘れられない。
「試合にはもちろん勝つつもりで臨むのですが、勝てるとは正直に言って思いませんでした。前年のバルセロナ五輪で優勝したブラジルの全盛期でしたから。平均身長は高いし、動きがハチのように速いんです」と、“異次元のプレー”だったと証言する。
30年前にブラジルを破ったレジェンドたちの多くは、今もバレーに携わる。
松田さんは、23年6月からV1女子の「埼玉上尾メディックス」に普及担当として入団。地域と密着したバレー教室などを行うとともに、女子のジュニアチームを立ち上げた。
8月下旬の「Vリーグジュニア選手権」には登録選手12人で出場。大会前に計4日間各3時間の練習しか出来なかったが、2勝2敗でCグループ3位と健闘した。
「2年で日本一に導きます」と意気込む松田さんについて、畑﨑紗江主将(さいたま市立春野中3年)は「ネットで調べて、五輪を経験されている指導者ということも魅力でしたが、30年前のブラジル戦のことは知りませんでした。最初お会いした時の『楽しくやって勝とうね』という言葉が響きました」という。
「中垣内さんの代わりに出場し、フルセットに全部出た記憶があります。ブラジルは92年バルセロナ五輪金メダリストがメンバーで、それまでコテンパンにやられていたんです。あの試合はみんな調子がよく、僕も(ブロックで)シャットされましたが、強気、強気で攻めたという印象があります」と泉川さん。
ブラジルにはバルセロナ五輪準々決勝で、ストレート負け。91年12月のワールドカップ決勝リーグで、3-1で勝利して以来、10連敗で、うち7試合で1セットも奪えなかった。エースの中垣内さんがコートに立つことが出来ないという非常事態に、失うものがない若い選手たちは果敢に向かっていったということだろう。
その後に行なわれたユニバーシアード大会で、ブラジル戦の勢いそのままプレーして優勝したこともあり、その試合は泉川さんにとって印象に残る試合となっている。後輩たちの30年ぶりのブラジル戦勝利の報に、「快挙を伝えるニュースを見て、自分たちが勝って以来だと、すぐに分かりました」という。
その試合の記憶があまりないというのは、現在、サントリーのウイスキー事業部のシニアスペシャリストとしてウイスキーの魅力を知ってもらう啓発活動を続け「ウイスキーの伝道師」と呼ばれている佐々木さん。それでもブラジルの強さは、今も忘れられない。
「試合にはもちろん勝つつもりで臨むのですが、勝てるとは正直に言って思いませんでした。前年のバルセロナ五輪で優勝したブラジルの全盛期でしたから。平均身長は高いし、動きがハチのように速いんです」と、“異次元のプレー”だったと証言する。
30年前にブラジルを破ったレジェンドたちの多くは、今もバレーに携わる。
松田さんは、23年6月からV1女子の「埼玉上尾メディックス」に普及担当として入団。地域と密着したバレー教室などを行うとともに、女子のジュニアチームを立ち上げた。
8月下旬の「Vリーグジュニア選手権」には登録選手12人で出場。大会前に計4日間各3時間の練習しか出来なかったが、2勝2敗でCグループ3位と健闘した。
「2年で日本一に導きます」と意気込む松田さんについて、畑﨑紗江主将(さいたま市立春野中3年)は「ネットで調べて、五輪を経験されている指導者ということも魅力でしたが、30年前のブラジル戦のことは知りませんでした。最初お会いした時の『楽しくやって勝とうね』という言葉が響きました」という。
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