ラグビーワールドカップ2023に出場しているスコットランド代表に衝撃が走った。

　現地９月11日、代表チームの拠点があるニースのホテルの階段で、フォワードのデイビッド・チェリーが転倒して転落。頭を強く打って脳しんとうを起こし、そのままチーム離脱を余儀なくされたという。英紙『The Guardian』は「32歳のフッカーは初のワールドカップを諦めざるをえなくなった。すでに木曜日、彼は出産を間近に控える妻のオリビアの元へ戻っている」と報じた。

　さらに同紙はグレゴール・タウンゼントHCのコメントを紹介。指揮官は「デイブにとってはとても辛いことで、なんて悲しい現実だろうか…。彼はワールドカップのメンバーに入るためによく頑張ったし、週末（日曜日に行なわれた南アフリカ戦の後半に途中出場）もよくやってくれた。本当に残念でならない」と話した。
  　代役は大会後の現役引退を表明しているスチュアート・マッキナリーで、すでに登録が完了。４年前の日本大会でスコットランド代表の主将を務めた男は、現在33歳。引退後は航空機のパイロットを目ざすと明かしている。

　スコットランド代表はもっとも過酷なプールＢでアイルランド、南アフリカ、トンガ、ルーマニアと同居。初戦の南アフリカ戦を３対18で落としおり、次戦（現地25日）のトンガ戦は必勝を期して臨む。

構成●THE DIGEST編集部

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