バレーボール

「爪痕を残すじゃないですけど...」攻守でチームに貢献した宮部藍梨の心得。“万能なミドル”が語る日本の好材料とは?【女子バレー】

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2023.09.17

スターティングメンバーに起用された宮部。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 パリ五輪出場をかけて戦う『ワールドカップバレー2023』の女子大会が9月16日に開幕した。大事な初戦に臨んだ日本代表は、ペルーを相手にストレート勝ち(25-9、25-19、25-15)を収めた。

 ブロックや攻撃だけでなく、ディグやトスと"万能さ"を見せた宮部藍梨(ヴィクトリーナ姫路)は、「ミドルとして出ると6ローテあって、3回しか前がなくて、サーブ1回で、すぐに(コートの外に)出る」と説明したうえで、日ごろの心構えを明かした。

「爪痕を残すじゃないですけど、人(他ポジション)よりもコートに立てる時間が少ないぶん、いかにサーブでチームに貢献するか。レシーブでいかに上げるか、トスを持っていくか、チームのためにできることは尽くそうと思っている。そういう部分が出て今日は良かった」

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 第1セット、宮部のトスに古賀紗理那(NECレッドロケッツ)や林琴奈(JTマーヴェラス)が合わせて決めた場面があった。9連続得点でチームを勢いづけた25歳は、「いかに自分たちが1点を凌ぐか。ミドルはどこのチームでも凄い穴なので」と弱点を口にし、「なので、そこを狙って打たれる。自分に来ると分かっていれば上げられるチャンスも上がる。その時にいかに上げられるか、すごい重要になってくる」と課題を挙げた。
 
 登録14名全員がコートに立った初戦。宮部は、「これから苦しい試合がどんどん多くなってくると思うんですけど、誰が出ても自分たちができるベストなバレーをするっていう点では、今日全員出たことは、これからプラスになっていくのかな」と強豪国トルコ、ブラジルと当たる後半戦に向け、好材料を得たと話す。

 そして「お客さんがたくさん来てくれて、熱気もあるんですけど、自分のなかでゾワっとした気持ちがあった。こんなにたくさんの人たちが自分たちを応援するために来てくれたので、そこはすごい感謝の気持ちでいっぱいです」と謝辞も述べた。

取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)

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