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バレーボール

“古賀頼み”ついに脱却か!? 苦戦を強いられた古賀紗理那を周囲はどう評価した?「決定率、効果率ともに低かったのですが...」【女子バレー】

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2023.09.18

得点をなかなか挙げられず苦戦した古賀(写真中央)だが、周りが奮起した。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

得点をなかなか挙げられず苦戦した古賀(写真中央)だが、周りが奮起した。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 パリ五輪出場をかけて戦う『ワールドカップバレー2023』の女子大会が9月17日の2日目が実施され、日本代表はアルゼンチンをストレート(25-18、25-18、25-23)で下し、2勝目を飾った。

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 いつもは古賀紗理那を中心に得点を重ねる日本だが、この日は違った。相手のブロックに徹底マークされ、さらにはコンビも合わず苦戦を強いられたキャプテン。それを助けるように、ミドルの山田二千華、宮部藍梨、さらには井上愛里沙や林琴奈が奮闘し、3セットで試合を終わらせた。

 眞鍋政義監督は試合後の会見で、「古賀は決定率、効果率ともに低かったのですが」と切り出すと、「2セット目の途中ぐらいから関(菜々巳)のトスが急に速くなった。やはり緊張しているんでしょうね。そこは古賀の責任ではない」とフォロー。

 そして「今のフォーメーションでは、井上(愛里沙)がサーブレシーブをしないところ。逆に言えば古賀がサーブレシーブをするもんですから、古賀にかなり負担がかかっています。そういう所も見て欲しい」と献身的な働きぶりを高く評価した。

 この日13得点を挙げた宮部藍梨は、「やっぱりキャプテンであり、エースであって、いつも決めてもらっている分、全員が『決めてくれるだろう』っていう甘えじゃないですけど、皆がそう思ってしまって...」と“古賀頼み”であったことを明かしながらも、チームの状態を称えた。

「紗理那さんが決まってないのではなく、効果率の高さが他の選手と比べて目立たなくなったときが、多分チームとして一番いい状態。皆が打って攻めれていて、状態が一番いいと思う。今日は他の選手も頑張っていたと思いますし、そこは悲観的に捉えず、他の選手も頑張たことを評価したい」
 
 とは言え、やはり苦しい場面でも決めきるのが古賀の強みだ。3セット目、22対21と競った場面で、日本はタイムアウトを挟んだ。その後、セッターの関が信頼を寄せて選択したのがキャプテンだった。

「紗理那さんが(自分のトスに)合わせてくれたっていのは大きいですが、ああいうプレッシャーがかかった場面でも決めてくれる選手だと思っているので、最後は託そうと思いました」

 ひとりの選手に頼り切らず皆で繋ぎ価値ある1勝を挙げた、火の鳥NIPPON。残り5戦もまたチームで乗り越えていきたいものだ。

取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)

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