9月18日、東京・有明アリーナでボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチが行なわれ、チャンピオンの中谷潤人（M・T）が同級６位のアルヒ・コルテス（メキシコ）と12ラウンドまで戦い判定勝ち。初防衛に成功し、自身の連勝を「26」に伸ばした。

　25戦全勝（19KO）と連勝街道を驀進中の25歳は、立ち上がりからメキシコ人ファイターを攻め立てた。３、４回には強烈な左が挑戦者の顔面を捉える。

　５回には強烈な左ボディが炸裂。残り20秒でラッシュを繰り出し、ダウンを奪った。このまま中谷は一気に倒そうとするも、コルテスはなんとか耐え、このラウンドをしのぐ。
  　試合の流れを掴んだ王者はボディ、フック、ストレートと効果的な攻撃でコルテスの体力を奪う。９回には再び左ボディが入り、この試合３度目のダウンを奪うも、タフなメキシコ人は王者に食らいつく。

　最終ラウンドはKOを狙った中谷がラッシュをかけるが、最後までコルテスが耐え抜き、終了のゴングが鳴った。

　惜しくもKO勝ちはならなかったが、判定で連勝を伸ばした中谷は「しっかり勝つことができて嬉しく思う。今回もＫＯするつもりだったけど、コルテス選手の気持ちが強かった」と難敵を称えた。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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