バレーボール

「失うものは何もない!」パリ五輪切符に王手の火の鳥NIPPON! 難敵トルコに眞鍋監督のプランは?【女子バレー】

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2023.09.23

チームを引っ張るキャプテン・古賀。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 眞鍋ジャパンがパリ五輪出場権をかけた大一番に挑む。

 国立代々木競技場 第一体育館で開催中の『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』の女子大会。破竹の5連勝を飾った日本代表は23日、同じく全勝のトルコと激突する。ストレート、もしくは3‐1で勝利すれば、2位以上が確定するため、夢の大舞台への切符を手にすることになる。

【女子バレーPHOTO】日本の得点源!チームを引っ張るキャプテン古賀紗理那の厳選ショット

 だが目の前に立ちはだかるのは高い壁だ。世界ランキング1位であり、ネーションズリーグを制した手強い相手である。眞鍋政義監督は、22日のベルギー戦後の会見でトルコについて「高さ、パワーが断トツ」と評したうえで、「何か私にアドバイスがあれ教えてください」と報道陣に攻略法を求めた。

 無論、眞鍋監督も準備に抜かりない。複数の男性コーチに協力を求め、強敵を想定した練習を行なってきている。今回結集したメンバーについて、「真面目でよく練習する」と指揮官は話しており、「それが明日以降自信になって、プレーに繋がれば」と期待を寄せたうえで、守備からリズムをつくるプランを明かした。

「我々としたら、今まで練習してきたサーブで崩して、ブロックもしくはディフェンス。ディフェンスなくして勝てない。ラリーを制するしかない」
 
 今大会71得点とチームトップのスコアを叩き出す井上愛里沙は、「私たちは失うものは何もない。チャレンジしていきたい」とトルコ戦に意気込めば、キャプテンの古賀紗理那は「(トルコは)スパイカー陣が豊富」と印象を語り、抱負を以下のように語った。

「強豪国に対して、私たちがこれまでやってきたことをしっかり出し切ることが一番大切。力み過ぎずに、明日は入りから頑張っていきたい」

 自力でのオリンピック出場権獲得に王手をかけた火の鳥NIPPON。運命の一戦は、23日19時25分開始だ。

取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)

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