ラグビー

「あれを決めていれば…」”PG100%男”松田力也が1本のミスキック猛省も、驚異の成功率94%!運命のアルゼンチン戦へ「勝たないといけない」【ラグビーW杯】

THE DIGEST編集部

2023.09.29

難敵サモアを下した日本。松田のPG成功率がこの日も際立った。(C) Getty Images

 難敵をねじ伏せ、大一番を制した。

 フランスで開催されているラグビーワールドカップ(W杯)2023。現地9月28日にプールDの第3戦、日本代表対サモア代表が激突した。1勝1敗同士で迎えた運命の一戦は、日本が28-22で振り切り、ベスト8進出に望みをつないだ。
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 先手を奪ったのは日本。連続攻撃からピーター・ラブスカフニがトライを奪取。そのあと、今大会ペナルティーゴール(PG)100%の成功率を誇る松田力也のキックも決まり、7-0とする。

 背番号10の正確無比なキックは、この日も好調だ。7-3となった前半28分、相手の反則から得たPGを決めて、リードを再び7点差に。松田は今大会、12本のキックをすべて成功させる。

 前半を9点リードで終えた日本は後半に入っても、勢いは止まらない。9分に日本は相手の反則で得たラインアウトからモールを押し込んで、最後は姫野和樹がトライ。当然、このあとのペナルティーキックは松田がセット。だが、29歳が蹴ったボールは僅かに左ポストをそれてしまい、今大会初めて松田がキックを失敗した。

 相手がひとり退場となった16分、日本はスクラムから相手の反則を誘い、ペナルティキックを得る。松田が今度はしっかりとゴールを決め、点差を17点に広げた。

 後半35分にも、松田はPGを成功。この試合1本失敗したとはいえ、今大会の成功率は驚異の94%。抜群の安定感で、チームの勝利に大きく貢献した。
 
 殊勲の29歳は試合後、「次に向かえるのは嬉しい。勝って安心してます」と安堵した表情を見せた。後半9分のペナルティーキックについては、「あれを決めていれば、あんな(苦しい)展開になっていなかった」と反省を口にするも、「もっと精進したい。1本1本集中してやるだけなので、自分のキックを信じたい」と最大の武器をさらに磨いていく。

 1次リーグ最終戦の相手は強豪アルゼンチン。準々決勝進出へ、負けられない戦いが続く。「勝たないといけない。全員で準備してベスト8に行けるように出し切りたい」と語り、チーム一丸での勝利をあらためて誓った。

構成●THE DIGEST編集部

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