ラグビー

日本の”決勝T進出条件”にも影響! チリ戦に臨むアルゼンチンに母国紙が「22点差以上の勝利」を厳命!「優位に立たなければ」【ラグビーW杯】

THE DIGEST編集部

2023.09.30

アルゼンチンは今夜、決勝T進出に向けた重要なチリ戦に臨む。(C) Getty Images

 母国メディアから"至上命令"が下された。

 フランスで開催されている「ラグビーワールドカップ(W杯)2023」。現地9月30日にプールDの第3戦、アルゼンチン代表対チリ代表の試合がスタッド・ド・ラ・ボージョワール(ナント)で行なわれる。キックオフは午後10時(日本時間)だ。
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 現地28日に日本代表は1勝1敗同士で迎えたサモア代表と激突。難敵を28-22で振り切り、決勝トーナメント進出に王手をかけた。10月8日にはアルゼンチン代表と1次リーグ最終戦を戦い、これに勝てば2大会連続の準々決勝進出が決定する。そのため、今夜のライバルの勝敗は非常に重要な意味を持つ。

 至極当然、敵メディアもこの試合の重要性を理解しており、かなりボルテージが上がっているようだ。アルゼンチンの全国紙『Ole』はチリ戦に臨むロス・プーマス(アルゼンチン代表の愛称)に大量得点での勝利を厳命した。同紙はサモア戦に勝利した日本について「手堅い試合内容で、ガソリンをほとんど使わずに勝利した。彼らがもたらした朗報は、ロス・プーマスに希望を残した」と強調する。

 続けて、「日本がサモアに勝利したことで、ロス・プーマスにはナントでチリに勝つ義務ができた。さて、電卓を取り出してあらゆる可能性を調査した結果、代表チームがコンドルズ(チリ代表の愛称)を何点差で破るべきかという議論をしなければならない」と前置きしたうえで、次のように代表チームに発破をかけている。

「アルゼンチンは2試合を終えて勝点『4』。チリ戦で多くの勝点を得なければ、決勝トーナメント進出が厳しくなる。3試合を終えた日本は得失点差『+14』、2試合終えたアルゼンチンは『-8』と、その差は『22』だ。したがって、ロス・プーマスはチリを少なくとも22点差以上で撃破しなければならない」
 
 アルゼンチンが今夜チリに勝利しても、得失点差で『21点差以内』だった場合、最終戦で日本とアルゼンチンが引き分けなどで勝点が並んだ場合、重要になってくるのが得失点差だ。つまり、現時点では日本がアルゼンチンより優位に立っている状況なのだ。

 同メディアはその点を指摘したうえで、「アルゼンチンがチリ戦でボーナストライ(4トライ以上)を決めれば、勝点9で日本と並ぶことになる。最終節で有利に彼らと対戦するためには、なんとしても多く得点を積み重ねる必要がある」と断言。勝利はもちろん、得失点差の重要性も説いている。

 D組はイングランドの首位通過が決まり、8か国による決勝トーナメント進出切符の残り1枚は、最終戦で対戦する日本とアルゼンチンの一騎打ちで決まる。それだけに、ライバルがいかなる内容と結果でゲームを終えるのか。大いに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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