パリ五輪出場を懸けた『ワールドカップバレー2023』の女子大会が国立代々木競技場 第一体育館で開催された。9月24日の最終日、日本代表はブラジルと対戦。格上相手にフルセット(21-25、25-22、25-27、25-15、10-15)まで持ち込んだものの一歩及ばずに2ー3で敗れ、“パリ行き”は持ち越しとなった。
【動画】東京五輪で魅せたロザマリアのプレー集をチェック!
この一戦にブラジル代表の一員として出場していたのが、背番号7のロザマリア・モンチベレルだ。日本相手に13得点を決めた中心選手のひとりで、大会が始まる前の9月7日にV1女子デンソーエアリービーズへの加入が正式発表されていた。
直近の4年はイタリアでプレーしていたロザマリアが、このタイミングでなぜ日本のデンソーエアリービーズへの移籍を決断したのか。母国ブラジルのジャーナリスト、リカルド・セティオン氏にロザマリアの人となりを合わせて解説してもらった。
―――◆―――◆―――
バレーボール女子ブラジル代表のロザマリア・モンチベレルは、我らがブラジル・バレー界にとって重要な選手である。そんな彼女が2023ー24シーズンから日本のデンソーエアリービーズでプレーすることになった。この機会に日本の皆さんに、ぜひ彼女のことを知ってもらいたい。
9歳でバレーを始めたロザマリアは、2010年から現在までの13年間、ブラジル代表のすべてのカテゴリーでプレーをしている。10年のUー18南米選手権で金メダルを獲得した後、12年にはUー20代表として再び南米選手権を制し、同大会の最優秀オポジットに輝いた。
14年にもUー22代表として南米選手権で金メダルを獲得。Uー23代表では15年の世界選手権で金メダルに輝き、この大会で最優秀オポジット賞を受賞したロザマリアは、15年にブラジルA代表デビューを果たす。
A代表では、15年に開催されたパンアメリカンカップで銀メダルを、17年のワールドグランプリで金メダルを獲得した。17年のワールドグランドチャンピオンズカップと21年のネーションズリーグ、東京五輪でそれぞれ銀メダルを獲得し、22年にもネーションズリーグと世界選手権で銀メダル。そして17年、21年、23年の南米選手では金メダルを獲得と、数多くのメダルを手にしている。
ロザマリアはアウトサイドヒッターとオポジットをこなす。185センチとこのポジションにしては身長が低いほうだが、それでもポジションのベスト選手に何度も輝いている。日本で開催された今回のワールドカップでの活躍は記憶に新しく、ブラジル代表のホセ・ギマラエス監督は、「ロザマリアがいなかったら、五輪の切符を手に入れるのは難しかっただろう」と称賛している。
クラブチームは、ブラジルのサン・カエターノでキャリアをスタート。両親がイタリア系だったこともあり、19年からイタリアに活躍の場を移す。ペルージャ、カザルマッジョーレ、ノバーラ、UYBAで計4シーズンをプレー。イタリアでも彼女はチームのスターで、ポジションMVPに2度も輝いている。
ロザマリアは好奇心が旺盛で、新しいことに挑戦するのが好きな性格だ。4年間プレーしたイタリアの後に、新たな冒険の場所を探していた。それを知ったブラジルやヨーロッパをはじめとした世界の多くのクラブが彼女にオファーを出した。
その中には日本のチームもあった。実はロザマリアは以前から日本でプレーしたいと思っていた。17年のワールドグランドチャンピオンズカップで初めて日本を訪れて以来、大の日本好きになったという。日本の文化はもちろん、何よりも「バリエーション豊富な攻撃スタイルの日本バレーに興味を持った」とブラジルのラジオ番組で話していた。
【動画】東京五輪で魅せたロザマリアのプレー集をチェック!
この一戦にブラジル代表の一員として出場していたのが、背番号7のロザマリア・モンチベレルだ。日本相手に13得点を決めた中心選手のひとりで、大会が始まる前の9月7日にV1女子デンソーエアリービーズへの加入が正式発表されていた。
直近の4年はイタリアでプレーしていたロザマリアが、このタイミングでなぜ日本のデンソーエアリービーズへの移籍を決断したのか。母国ブラジルのジャーナリスト、リカルド・セティオン氏にロザマリアの人となりを合わせて解説してもらった。
―――◆―――◆―――
バレーボール女子ブラジル代表のロザマリア・モンチベレルは、我らがブラジル・バレー界にとって重要な選手である。そんな彼女が2023ー24シーズンから日本のデンソーエアリービーズでプレーすることになった。この機会に日本の皆さんに、ぜひ彼女のことを知ってもらいたい。
9歳でバレーを始めたロザマリアは、2010年から現在までの13年間、ブラジル代表のすべてのカテゴリーでプレーをしている。10年のUー18南米選手権で金メダルを獲得した後、12年にはUー20代表として再び南米選手権を制し、同大会の最優秀オポジットに輝いた。
14年にもUー22代表として南米選手権で金メダルを獲得。Uー23代表では15年の世界選手権で金メダルに輝き、この大会で最優秀オポジット賞を受賞したロザマリアは、15年にブラジルA代表デビューを果たす。
A代表では、15年に開催されたパンアメリカンカップで銀メダルを、17年のワールドグランプリで金メダルを獲得した。17年のワールドグランドチャンピオンズカップと21年のネーションズリーグ、東京五輪でそれぞれ銀メダルを獲得し、22年にもネーションズリーグと世界選手権で銀メダル。そして17年、21年、23年の南米選手では金メダルを獲得と、数多くのメダルを手にしている。
ロザマリアはアウトサイドヒッターとオポジットをこなす。185センチとこのポジションにしては身長が低いほうだが、それでもポジションのベスト選手に何度も輝いている。日本で開催された今回のワールドカップでの活躍は記憶に新しく、ブラジル代表のホセ・ギマラエス監督は、「ロザマリアがいなかったら、五輪の切符を手に入れるのは難しかっただろう」と称賛している。
クラブチームは、ブラジルのサン・カエターノでキャリアをスタート。両親がイタリア系だったこともあり、19年からイタリアに活躍の場を移す。ペルージャ、カザルマッジョーレ、ノバーラ、UYBAで計4シーズンをプレー。イタリアでも彼女はチームのスターで、ポジションMVPに2度も輝いている。
ロザマリアは好奇心が旺盛で、新しいことに挑戦するのが好きな性格だ。4年間プレーしたイタリアの後に、新たな冒険の場所を探していた。それを知ったブラジルやヨーロッパをはじめとした世界の多くのクラブが彼女にオファーを出した。
その中には日本のチームもあった。実はロザマリアは以前から日本でプレーしたいと思っていた。17年のワールドグランドチャンピオンズカップで初めて日本を訪れて以来、大の日本好きになったという。日本の文化はもちろん、何よりも「バリエーション豊富な攻撃スタイルの日本バレーに興味を持った」とブラジルのラジオ番組で話していた。
関連記事
- 「素晴らしいチーム」バレー女子日本代表のロッカールームメッセージが話題!海外からも「より強くなってパリへ!」とエール
- 「チャンスを無駄にした」ブラジルメディアが日本の‟勝負弱さ”を鋭く指摘!「最高のパフォーマンスを見せていたのに」【女子バレー】
- パリ五輪切符をかけた激闘7試合を「眞鍋監督の采配」で振り返る! ブラジルとの“大一番”では古賀紗理那を外す選択も【女子バレー】
- 「まだ何かが足りていない…」林琴奈が無念の胸中を吐露。“強豪”ブラジルとの敗戦から見えてきた課題とは?【女子バレー】
- パリ五輪行きの7枠が確定→来年6月に全12か国が出揃う! 現在世界ランキング9位につける日本の“出場権獲得”はどうなる?【女子バレー】