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バレーボール

トルコ撃破で過去最高の世界4位に浮上! 次戦の相手セルビアが日本を要警戒「抜群にクオリティーが高いチーム」【男子バレー】

THE DIGEST編集部

2023.10.05

3勝1敗とした日本が6日、セルビア戦に臨む。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

3勝1敗とした日本が6日、セルビア戦に臨む。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 龍神NIPPONが圧巻のパフォーマンスで完全復活!いよいよパリ五輪出場をかけた運命の3連戦が幕を開ける。

 国立代々木競技場 第一体育館で開催中の『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』男子大会で、4日に第4戦が行なわれた。世界ランク5位の日本代表は、同15位のトルコ代表と対戦し、セットカウント3-0(25-15、25-20、25-19)で完勝を収めて、上位勢との3連戦へ向け大きく弾みをつけた。

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 国際バレーボール連盟(FIVB)の配信サービス『Volleyball TV』で、大会2日目から日本戦を担当している解説者は、コートに上がったすべての選手が一人残らず躍動した復活劇に、「日本がオン・ファイアー! 実力を最大限に誇示した試合だった」「エジプト戦の黒星を消し去り、パリ五輪への可能性を繋いだ。ここから連勝街道を目指すことになる」とコメント。続けて、「今日の日本はとにかく強かった。いや、強すぎだ」と感服し、選手一人ひとりの名前を挙げながら、「全員がスタープレーヤー。苦境を乗り越え、みんなが笑顔いっぱいだ」と勝利を喜んでくれた。

 エジプト戦の敗戦によりFIVBワールドランキングで11.09ポイントを失った日本。直近の2連勝で半分以上を取り返した後にブラジルがドイツに敗れたことで、なんと過去最高順位の世界4位へ浮上した。

 待ち受ける上位勢との過酷な3連戦。初戦の相手は3大会ぶりの五輪出場を狙うセルビアだ。2019年に欧州制覇を果たして以降、国際大会で表彰台から遠ざかっているが、強豪クラブを輩出するイタリア・セリエAで研鑽を積むテクニックとフィジカルを兼ね備えた猛者がロースターに名を連ねる。

 今大会は、日本が第4戦で完勝したトルコに初戦で敗れた後、3連勝中。2022年から指揮を執るイゴール・コラコビッチ監督は、同国の旧国営放送局『TANJUG』のインタビューに応え、「日本から始まる3試合の決闘を控え、フィンランド戦を勝利で終えられたことは大きい。なぜなら、ターンオーバーを含めメンバー全員の調整ができたからだ。選手たちの体調とフィジカルを良い状態に保つことができているのは好材料。休養日にリカバリーして備えたい。パリ五輪に出場するには、3戦全てに勝利しなければならないからね」と重要な局面を迎えるにあたり、準備万端であることを強調した。

 一方、主将のウロシュ・コヴァチェヴィッチは、フィンランドにストレート勝ちするも、「苦しい場面に多々直面した試合だった」と各セットで終盤まで粘られたことを吐露。30歳のアウトサイドヒッターは、セリエAモデナでチームメイトだった石川祐希が率いる日本代表との戦いを前に、「日本はチームとしてのクォリティーが抜群に高い。さらに、ホスト国のアドバンテージが彼らの背中を押すだろう。だが、僕らには勝利をものにする大きなチャンスがあると思っている」と述べ、日本の実力を認めつつ、勝負への意気込みを見せた。

 B組は明日の第3試合で1位米国と2位スロベニアが対戦。4位につける日本は第4試合で、勝敗と勝点で並び、得失セット率で順位がひとつ上の3位セルビアとの一騎打ちに挑む。

構成●THE DIGEST編集部
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