バレーボール

「我々の心の中に生き続ける!」日本代表が天国にいる藤井直伸さんと一緒に戦った姿に中国メディアも感銘!「確固たる決意を感じた」【男子バレー】

THE DIGEST編集部

2023.10.12

4大会ぶりに自力での五輪切符をつかんだ龍神NIPPON。藤井さんの想いを胸に最後まで奮闘し続けた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 国立代々木競技場第一体育館で行なわれた『FIVBパリ五輪予選(OQT)/ワールドカップバレー2023』の男子大会が、10月8日に閉幕。日本代表は5勝2敗の2位で2008年北京大会以来16年ぶりに自力での五輪出場権を獲得した。
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 日本は、第2戦でエジプトを相手にまさかの逆転負け。いきなり崖っぷちに追い込まれたが、選手たちは決して諦めなかった。第3戦以降、1セットも落とすことなくチュニジア、トルコ、セルビア、そしてスロベニアに見事ストレート勝利。1試合を残して五輪切符を手に入れた。

 パリ行きが決まったあと、選手たちは今年3月に胃がんのため急逝した、東京五輪代表のセッター・藤井直伸さんの背番号「3」のユニホームを掲げながら、歓喜の涙を流していた。彼らが天国にいる藤井さんと一緒に戦った姿は、日本だけでなく海外でも反響を呼んだ。

 中国メディア『捜狐』は、「試合後、日本代表は世界に藤井さんのユニホームを披露した」と報道。「この感動的なジェスチャーは、亡くなったチームメイトへの深い追悼と彼への敬意を表している」と見解を示すと、続けて「藤井さんが叶えられなかった夢へと突き進む確固たる決意を感じた」と伝えている。
 
 藤井さんは、パリ五輪の舞台に立つことを目標としていた。それだけに同メディアは、「この物語は世界に感動を与えた」と報じると、続けて「日本代表は、素晴らしい団結力とともに藤井さんとの強い絆を見せてくれた。彼らの魂はこれからも我々の心の中に生き続けるだろう」と感慨に浸った。

 そして最後に同メディアは、「バレーボール男子日本代表は、藤井さんの夢の実現に向けて、これからも努力を続ける」と記述。「団結力、忍耐力、夢を追い求める力は無限であり、それによってさまざまな困難や課題を乗り越え、逆境の中でもさらに強い力を発揮できるという大切なメッセージを彼らは私たちに教えてくれた」と締めくくった。

構成●THE DIGEST編集部

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