先週末に行なわれたF１第17戦のカタール・グランプリ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはスプリントで２位フィニッシュし、７ポイントを獲得して今季通算407点に伸ばしたことで、翌日の決勝レースを待たずして３年連続のドライバーチャンピオンを決定した。

　今季、レッドブルを駆って圧倒的な強さを発揮し、カタールGP決勝も勝利を飾ったことで、ここまで10連勝を含む14勝。序盤にはすでに独走を始めて３連覇は確実と見られていただけに、５戦を残しての戴冠には何の驚きもなく、むしろようやく決着したという印象すらあるほどだ。

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　輝かしき勲章をまたひとつ手にしたベルギー生まれのオランダ人ドライバーは、「子どもの頃、レースを始めた時にF１を見て、『僕もレースに勝ち、あのポディウムに立ちたい』と思っていた。今、３度の世界王者になってここにいる…考えると不思議だ。多くのレジェンドたちの名前の中に自分の名前を見つけることになるなんて、そんなことが可能だとは思わなかった。もちろん、とても誇りに思っている」と、喜びのコメントを残している（F１専門サイト『GPFANS』より）。

　彼に対しては、各方面から多くの賛辞が寄せられており、元F１王者のニコ・ロズベルグは、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』で「我々は今、絶対的に偉大な存在を目の当たりにしている。マックスは、ルイス・ハミルトン、ミハエル・シューマッハー、ファン・マヌエル・ファンジオ、アイルトン・セナといった歴代の偉大なドライバーに近づいている」と語った。

　また彼は、フェルスタッペンの優れている点に言及し、「彼のパフォーマンスのレベル、安定性、正確さは信じられないほどであり、非現実的だ」と絶賛。そして、自身が王座を争ったハミルトンとの比較を求められると、「生来の速さという点では非常に似ていると言えるが、マックスの方がよりアグレッシブだと思う」との見解を示している。

　一方、この２シーズンは車の不調もあって完全にライバルのはるか後塵を拝することを余儀なくされているハミルトンだが、「マックスは、素晴しい車で素晴らしい仕事を果たした。彼と彼のチームは驚異的であり、完璧な成績を収めた。彼らはハードルを高く設定し、それをクリアした。今はただ、この瞬間を楽しんでほしい。彼らは、それに値する働きを見せた」と、自身の偉大な足跡を辿ろうとしている後輩に祝福の言葉を贈った。