マラソン・駅伝

「ぶちかますしかない!」神奈川大、2年ぶり箱根路へ。“復活の鍵”を大後栄治監督が明かす【箱根駅伝予選会】

大田更紗(THE DIGEST編集部)

2023.10.15

2年ぶりに箱根切符をつかんだ神奈川大。大後監督もほっとした表情を浮かべていた。写真:滝川敏之

 第100回箱根駅伝出場を懸けた予選会が10月14日に行なわれ、各校10名以上12名以下がハーフマラソン(21.0975km)に出走し、上位10人の合計タイムで順位を競った。神奈川大は10時間37分20秒で7位に入り、2年ぶり54回目の出場を決めた。

 昨年の予選会は、集団が崩れて11位で落選し、涙を呑んだ神奈川大。「精神的な支柱が崩れたこと」が敗戦の要因と分析した大後栄治監督は、チームリーダーに佐々木亮輔(4年)を任命。復活の鍵を次のように明かした。

「少しですけど、選手それぞれがいろんなことを尊重するようになった。相手の立場を考えられるようになったかな」

 大後監督は、こう続ける。
 
「5~600人走る集団のなかで、どうやって自分たちのポジションを崩さずに、自分たちの役割をしっかりと認識してレースを進められるかっていうのは簡単なようで難しい。前で頑張っている選手がいても、後ろでこぼれる選手がいたら帳消しになる。そのことを理解して、合宿でも後ろの選手に気遣いしながら、うまくやる練習をしていた」

 選手たちの日々の成長を実感している様子の大後監督は、「あとは2か月でチームとしてどれだけ成熟するかどうか。そっちのほうに期待したい」とコメント。本戦に向けては、「ぶちかますしかない! 去年出れていないチームなので、設定もクソもない。とにかく精一杯やるしかない。今はそれだけ」と気合十分だった。

取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)

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