格闘技・プロレス

「日本はボクシング強国」タパレスの母国メディアが井上尚弥ら7人の世界王者輩出に注視「日本で戦うことが最良の選択肢だ」

THE DIGEST編集部

2023.10.17

今年7月にフルトンとの4団体統一戦を制した井上。写真:松尾/アフロスポーツ

 現地10月12日、米ボクシング専門メディア『Boxing Scene』など複数メディアが、年末の12月26日にWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)とWBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦を日本で行なう予定だと報道した。

 井上陣営からまだ正式発表はないものの、世紀の一戦の実現に向けて関係者が水面下で動き出しているようだ。

 そんななか、海外の専門メディアが興味深い記事を配信している。フィリピンのボクシング専門サイト『Philboxing.com』は「いま、日本で戦うことは最高の選択肢のひとつ」だと断言。その根拠として、「米国プロモーターやボクシング関係者が各階級にマーキーファイト(目玉となるイベント)を求めるような傾向にある」と指摘する。

 ゆえにアジア人ファイターにとって、かつて大きな利益をもたらしてきた米国ボクシング市場が枯渇しつつあるなか、「フィリピン人ボクサーにとって、いまや日本で戦うことが残された最良の選択肢だ」と提言している。

 同メディアは続けて、「重要なのは、日本がプロボクシングの中心地たる強国として、かつての呼び声を取り戻していることだ」と言及。現在、井上を筆頭に7人の日本人ファイターが現役の世界王者として、ベルトを保持していることを紹介。世界チャンピオン輩出国として驚きを隠し切れないでいる。
 
「誰もが認める世界バンタム級王座をかけた英国のポール・バトラーとの試合、そして米国で行なわれる可能性が十分にあったWBCおよびWBOスーパーバンタム級統一タイトルマッチであるスティーブン・フルトン戦は、いずれもナオヤ・イノウエの母国である日本で行なわれた。122ポンドでのフィリピン王者マーロン・タパレスとのチャンピオンシップをかけた試合は、12月に同じく日本の東京で予定されている」
 
 アジア屈指の格闘大国も牽制する日本人ボクサーたちのポテンシャル。その筆頭格なのは、モンスター・井上尚弥であることは言うまでもない。

▼日本の現役世界王者 ※カッコ内は所属
◇WBC・WBO世界スーパーバンタム級 井上尚弥(大橋)
◇WBAスーパーフライ級 井岡一翔(志成)
◇WBOスーパーフライ級 中谷潤人(M・T)
◇WBAスーパー・WBC世界ライトフライ級 寺地拳四朗(BMB)
◇WBA世界バンタム級 井上拓真(大橋)
◇WBC世界ミニマム級 重岡優大(ワタナベ)
◇IBF世界ミニマム級 重岡銀次朗(ワタナベ)

構成●THE DIGEST編集部

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