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なぜ早田ひなは「最大の脅威」となり得るのか? 中国メディアが日本女子のエースを警戒する3つの理由【卓球】

THE DIGEST編集部

2023.10.24

いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの早田。彼女の圧巻の強さに中国メディアも脱帽している。(C)Getty Images

 10月22日、トルコで『卓球WTTコンテンダーアンタルヤ』の女子シングルス決勝が行なわれ、早田ひな(日本生命)はハン・イン(ドイツ)をゲームカウント4-0(11-8/11-9/11-7/11-6)で下し、優勝を果たした。
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 前週のマスカット大会に続き、再び頂点に立った早田。勢いが止まらない日本女子のエースに、卓球王国の中国も驚きを隠せない様子を見せている。中国メディア『捜狐』は、「早田ひなは、とても強く恐ろしい。我々は、この事態を真剣に受け止める必要がある」と題した特集記事を掲載し、早田の強さに迫った。

 はじめに同メディアは、今大会での早田のパフォーマンスについて言及。「女子シングルス決勝では、早田ひながハン・インを相手に4-0でストレート勝利を収め、優勝した。1週間前のマスカット大会に続き、国際大会2連勝を達成。彼女は、卓球界で揺るぎない地位を確立した」と、ここ最近の強さについて述べた。

 続けて、同メディアは「どのアスリートが我々に最大の脅威をもたらすのか」と疑問を呈すると、「伊藤美誠でもなければ平野美宇でもない。それは早田ひなだ!」と強調したうえで、早田を警戒する3つの理由を並べた。
 
 まず1つめは「今シーズン中国女子の主力である王芸迪を2度も破ったこと」を挙げた。5月の世界選手権、10月のアジア大会と、早田はいずれも死闘の末に中国の強敵・王芸迪を撃破。アジア大会では、日本勢として29年ぶりに決勝に進出し、歴史を刻んだとしている。

 次に2つめは「非常に粘り強く、素晴らしいメンタリティを持っている」と評したうえで、「試合に負けたからといって不安になったり、イライラしたりすることはない」と切り替えの早さを指摘。「早田は間違いなく逆境に強い!」と不屈の精神を絶賛した。

 そして3つめは「彼女は多くのチャンピオンシップで優勝している」と指摘し、早田が国際主要大会の女子シングルスで獲得したタイトルを次々と列挙。2021年のアジア選手権で優勝、22年WTTコンテンダーアルマトイ大会優勝、23年WTTコンテンダーリオデジャネイロ大会優勝、そして23年WTTコンテンダーマスカット大会の優勝など、素晴らしい功績を称えた。

 最後に、同メディアは「量、質を問わず、早田は間違いなく世界トップ5にランクインすることができる」と断言すると、続けて「まさに彼女は我々が注意を払わなければならない対戦相手だ!」と締めくくった。卓球王国・中国にも、いよいよ脅威の存在として映っているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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