次から次へと沸き上がる詐欺疑惑。韓国で大きな話題をさらっている。
騒動の渦中にいるのが、韓国の元フェンシング女子代表選手であるナム・ヒョニ氏だ。五輪には過去4度出場しており、2008年北京大会で個人銀メダル、12年ロンドン大会では団体銅メダルに輝き、“美女剣士”として一世を風靡した。韓国スポーツ界のレジェンドである。
プライベートでは11年に結婚した元自転車選手と昨年8月に離婚。10歳になるひとり娘を持つシングルマザーとして後進の指導に当たっていた42歳だが、10月23日に発売された雑誌インタビューのなかで「近々再婚する予定だ」と再婚を突然発表して世間を驚かせた。婚約者は15歳年下の財閥三世という人物。だがその直後から、交際相手であるチョン・チョンジョ氏に対するさまざまな詐欺疑惑が指摘されたのだ。
チョン氏は実は男性ではなく女性であるとされ、結婚詐欺の前科に、財閥三世という素性もウソだと糾弾されるなど、SNS上は大混乱となった。これを受けてナム氏は拡散する情報に強硬な姿勢で対応すると宣言したが、真実を知ったのか、すぐさま翻意する。チョン氏に別れを告げ、失意のままに母親が住む家に退避したという。
そして現地26日深夜、その母親の家にチョン氏が押しかけてドアを激しく何度も叩くなどしたため、ナム氏が警察に通報。ストーカー容疑で現行犯逮捕され、事態はドロ沼の様相を呈していく。その身元照会で明らかになったのがチョン氏の正しい性別だ。『中央日報』によれば、チョン氏は過去に性転換手術を受けており、その点についてはナム氏も把握していたが、警察の調べで住民登録上は「女性」のままであることが分かったのだ。
ナム氏は「私は完全にダマされた」と話し、別れの理由はチョン氏が自身の名前を利用して投資金を集める詐欺行為をしていた事実を知ったからだと明かした。詐欺疑惑まみれのチョン氏ながら、翌日釈放されている。今後ナム氏の「100メートル以内に近づかない」ことを条件に、在宅で捜査に協力するという。韓国メディアに追い立てられるのは必至だろう。
一方、27日になって今度はナム氏に関連する別のスキャンダルが浮上した。ナム氏がソウルで主宰するフェンシング教室で、コーチのひとりが十代の女子選手に執拗なセクハラ行為を行なっていた事実が判明したのだ。被害者の両親は会長のナム氏に相談したが、なんら対応してくれなかったという。なおこの教室の経営にも、件のチョン氏が関わっていたとされている。
はたして今後はどのようなストーリー展開をみせるのか。ドラマはまだ始まったばかりの印象だ。
構成●THE DIGEST編集部
【記事】ラケット破壊、握手拒否、張り手失格と韓国選手の問題行動が物議!母国メディアは「過去には抗議で1時間座り込んだケースも」【アジア大会】
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チョン氏は実は男性ではなく女性であるとされ、結婚詐欺の前科に、財閥三世という素性もウソだと糾弾されるなど、SNS上は大混乱となった。これを受けてナム氏は拡散する情報に強硬な姿勢で対応すると宣言したが、真実を知ったのか、すぐさま翻意する。チョン氏に別れを告げ、失意のままに母親が住む家に退避したという。
そして現地26日深夜、その母親の家にチョン氏が押しかけてドアを激しく何度も叩くなどしたため、ナム氏が警察に通報。ストーカー容疑で現行犯逮捕され、事態はドロ沼の様相を呈していく。その身元照会で明らかになったのがチョン氏の正しい性別だ。『中央日報』によれば、チョン氏は過去に性転換手術を受けており、その点についてはナム氏も把握していたが、警察の調べで住民登録上は「女性」のままであることが分かったのだ。
ナム氏は「私は完全にダマされた」と話し、別れの理由はチョン氏が自身の名前を利用して投資金を集める詐欺行為をしていた事実を知ったからだと明かした。詐欺疑惑まみれのチョン氏ながら、翌日釈放されている。今後ナム氏の「100メートル以内に近づかない」ことを条件に、在宅で捜査に協力するという。韓国メディアに追い立てられるのは必至だろう。
一方、27日になって今度はナム氏に関連する別のスキャンダルが浮上した。ナム氏がソウルで主宰するフェンシング教室で、コーチのひとりが十代の女子選手に執拗なセクハラ行為を行なっていた事実が判明したのだ。被害者の両親は会長のナム氏に相談したが、なんら対応してくれなかったという。なおこの教室の経営にも、件のチョン氏が関わっていたとされている。
はたして今後はどのようなストーリー展開をみせるのか。ドラマはまだ始まったばかりの印象だ。
構成●THE DIGEST編集部
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