専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
ラグビー

「ネットの誹謗中傷や虐待に立ち向かう」引退表明のラグビーW杯決勝の主審が声明。自身にも殺害予告などの脅迫も

THE DIGEST編集部

2023.11.04

W杯決勝で主審を務めたバーンズ氏。(C) Getty Images

W杯決勝で主審を務めたバーンズ氏。(C) Getty Images

 ラグビーワールドカップ・フランス大会で決勝の主審を務めたウェイン・バーンズ氏が11月2日、レフェリーを引退することを発表するとともに、今後のラグビーとの関りについて声明を発表している。

【動画】バーンズ氏の笛による南アフリカ優勝の瞬間
 バーンズ氏はテストマッチを含め、史上最多となる111試合のテストマッチでレフェリーを務め、5回のワールドカップに参加。2019年には最優秀レフェリーにも選出された。

 そんな名レフェリーの引退を表明する声明を、英メディア『PLANET RUGBY』が伝えている。それによれば、「過去20年間、私はラグビー史上最高の試合のいくつかの真っ只中にいた」としたうえで、「先週の土曜日、私はスポーツ界で最も象徴的な2チーム間のラグビーワールドカップ決勝戦の審判を務める光栄に浴した。オールブラックスとスプリングボクス。退職するのに適切な時期はいつかわかるとよく言われますが、私にとっても家族にとっても、今が適切な時期であることは明らかだ」と語ったという。

 バーンズ氏はまた、国際マッチオフィシャル協会への協力を継続。オフィシャル関係者がネット上で受けている誹謗中傷や脅迫などの虐待に対処することに取り組んでいくとし、「国際ラグビーマッチオフィシャル協会と緊密に連携して、世界中のマッチオフィシャルが集合的な発言力を持つだけでなく、特にオンラインでの虐待や脅迫が起きている中で、彼らとその家族に適切なサポートネットワークを確保できるようにしていく」と述べたという。

 W杯決勝ではハイタックルによる退場やシンビンなど微妙な裁定もあり、バーンズ氏自身も試合後、ネット上で殺害予告を受けるなど批判に晒されていた。今後はレフェリーをさまざまな脅威から守る立場で活動していくことになる。

構成●THE DIGEST編集部

NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号