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「ロシア人以外では初の成功者だ!」4回転ジャンパー・住吉りをんに海外記者が熱視線! ISU公認大会で日本女子初の4Tに喝采の嵐!

THE DIGEST編集部

2023.11.05

ISU公認大会で日本女子初の4Tを決めた住吉。(C)Getty Images

ISU公認大会で日本女子初の4Tを決めた住吉。(C)Getty Images

 日本女子フィギュア界に新たな金字塔が打ち立てられた。

 現地11月4日、フランス・アンジェでフィギュアスケートのグランプリシリーズ第3戦の女子フリーが行なわれ、住吉りをんが大技4回転トウループに成功。ショート5位から巻き返し、3位で表彰台に立った。
【動画】ISU公認大会で日本女子初!住吉りをんの4回転トゥループ

 冒頭のダブルアクセル+3回転トウループの連続ジャンプを決めてリズムに乗ると、リンクを広く使って軌道に乗った大技は高く、鋭い回転で着氷。氷上に降りた瞬間、会場から大きな歓声が沸いた。技の出来栄え点を示すGOEは「1.76点」と加点されるほど、大技に高い評価が付いた。

 住吉は後半も曲の盛り上がりに合わせてステップやターンを力強く踏み、3つ目のジャンプ以外はノーミスで終えた。演技後はガッツポーズも飛び出すなど、満足のいく出来だった。

 フリーの得点は136.04点をマークしてトップ。自己ベストを更新する合計197.76点を叩き出し、昨年のフランス大会に続き銅メダルを獲得した。

 国際スケート連盟(ISU)公認大会で、日本女子が4回転トウループを成功させたのは史上初めて。2002年に安藤美姫が4回転サルコウを決めて以来、4回転ジャンプ成功は21年ぶりの快挙となった。
 
 無論、海外メディアは20歳の大学生の大技成功に喝采を送っている。米国のフィギュアスケート専門記者ジャッキー・ウォン氏は自身のX(旧ツイッター)に4回転ジャンプ成功の瞬間を投稿。フリーのジャンプ構成、技術点や演技構成点など詳細な数字を明記したうえで、「日本のリヲン・スミヨシが1位で通過だ!」と称賛。

 さらには欧州識者からも熱い視線が注がれている。ボクシングやバスケットボール、サッカーなど、さまざまなスポーツを配信する欧州衛星放送局『EUROSPORT』の名物解説者として知られるマッシミリアーノ・アンベシ氏は、4回転ジャンプをスロー映像で重ねながら「フランス大会のフリーで20歳のリヲン・スミヨシは、シニアの国際大会でロシア人以外で4回転トウループを成功させた初の女性スケーターとなった」と絶賛の言葉を並べ立てている。

 2年前からずっと試合に入れ続け、失敗を繰り返しながらも諦めずにトライを続けた住吉。世界の舞台でようやく成功させ、確かな手応えを掴んだ20歳の成長に今後も大きな期待がかかる。

構成●THE DIGEST編集部

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