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モータースポーツ

「リカルドに対して立場を逆転しつつある」英F1メディアが角田裕毅の精神的強さを称賛! 手強いライバルを上回るパフォーマンスと評価

THE DIGEST編集部

2023.11.09

アメリカ大陸シリーズで計10ポイントを獲得した角田。残り2戦でさらなる躍進を遂げられるか。(C) Getty Images

アメリカ大陸シリーズで計10ポイントを獲得した角田。残り2戦でさらなる躍進を遂げられるか。(C) Getty Images

 今季、多くのレースで安定したドライビングが高評価を得るも、車の性能の問題や不運もあって満足のいく結果を得られないでいたアルファタウリの角田裕毅だが、北中南米の3連戦では、2戦目のメキシコシティ・グランプリこそ大きな失望を残すこととなったものの、あとの2戦では計10ポイントを獲得するなど、大きな飛躍を遂げてみせた。

【動画】角田裕毅が3ポイント獲得! ブラジルGPスプリントレースハイライト
 アメリカGPでは8位入賞(10位フィニッシュで後に順位繰り上げ)に加えて日本人ドライバーでは史上3人目となるファステストラップを記録し、ブラジルGPではスプリントでチームにとっても初となるポイント奪取を成し遂げ、決勝は16番グリッドからのスタートながら、力強いレースで9位入賞を飾った。

 サンパウロでは序盤のコースアウトでさらなる順位アップのチャンスを逸するなど反省すべき点も幾つかあったが、自身のためにも、チームのためにも強く望んでいた結果を出した日本人ドライバーについては、イギリスのモータースポーツ専門メディア『MOTORSPORT WEEK』が賛辞を贈るとともに、彼が姉妹チームであるレッドブルのドライバーとなる資格を十分に備えているとも主張する。

 同メディアは、世間の目の多くが角田ではなく、ニック・デ・フリースに代わって第11戦ハンガリーGPよりアルファタウリのドライバーとなったダニエル・リカルドに向けられており、実際にこのベテラン・オーストラリア人ドライバーが、メキシコシティGPで7位入賞を果たしてチームをチャンピオンシップで8位に引き上げるなどの貢献を果たしたと認めながらも、角田がこの手ごわいチームメイトを上回るパフォーマンスを発揮していると評価している。

 通常、リカルドのような8勝を誇る経験豊かなドライバーの到来は、若手にとってはプレッシャーになりそうなものだが、「23歳の角田は、ここまでのトップレベルにおける過酷な経験を活かし、リカルドに対して立場を逆転しつつある」と同メディアは指摘。「ユウキはあらゆる困難に対しても強さを見せる」として、「メキシコでの大きなミスの後のサンパウロでの立ち直りこそが、彼の精神的な回復力が強化されたことを示す最適な証拠」だと綴った。
 
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