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「降参を余儀なくされた」角田裕毅、ラスベガスGP予選はグリップ不足でのコースオフで最後尾に沈む…「奇跡は起こらず」と専門メディア

THE DIGEST編集部

2023.11.19

ラスベガスGPは最後尾からのスタートとなった角田。(C) Getty Images

 F1第21戦のラスベガス・グランプリは、11月18日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は20番手に終わった。
 

 初日は満足のいくパフォーマンスを発揮できず、予選Q1突破も困難を伴うと厳しい展望を示していた角田。2日目、フリー走行3回目(FP3)では15周回でベストタイムは全体18番手となる1分36秒087に止まった彼は、予選でも苦しみ、最終アタックではターン5でコースオフしたことでタイムが出せず、2戦連続でQ2進出を逃して、決勝は最後尾からのスタートを余儀なくされた。

 ガレージに戻り、ヘッドレストを投げ捨てて怒りを露にした彼は、チームのプレスリリース等を通して、「今日は、あまり言うことはありません。自分たちのパフォーマンスを最大限に発揮できなかったし、もっと良くできたはずだと思うので、とても残念です。最善を尽くしましたが、上手くいきませんでした」と語り、以下のように続けている。

「我々がストレートのスピード不足に苦労していることは承知しており、今週末は厳しいものになるだろうと予想していました。セットアップを少し変更しましたが、最終セクターでトラフィックがあったため、最後のプッシュラップの前にタイヤの温度が十分に上がらず、グリップを失ってロックしてしまいました」

 それでも、決勝に向けては「車のペースは悪くないですし、このコースはグリップが低いので、レースでは何が起こるか分かりません。クリーンな状態を保って、できるだけ多く順位を上げられるようにベストを尽くします」と、意気込みを示してみせた。

 アルファタウリは、リカルド・ダニエルがQ2には進出したものの、15番手止まり(決勝は繰り上げで14番グリッドからスタート)でやはり苦しんだこともあり、「タフな予選」「思い描いていた予選とはならなかった」とSNSで投稿。角田については、「残念ながらユウキの予選が(Q1で)終わってしまったが、明日は全力を尽くしてくれるだろう」と期待を寄せている。
 
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「Q1で2台とも敗退すると思われていた。角田には奇跡は起こらなかった」