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角田裕毅、ペース不足のラスベガスGPはリタイアで終了も「何かを試したことには満足」 専門メディアは「リカルドと角田の忘れたいレース」

THE DIGEST編集部

2023.11.20

ラスベガスGPでは不本意な結果に終わった角田。最終戦のアブダビGPで今季の有終の美を飾れるか。(C) Getty Images

 F1第22戦のラスベガス・グランプリは11月19日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅はレースの大部分を後方で過ごし、46周目にマシントラブルでリタイア、18位完走扱いとなった。

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 今週末は初日から苦しみ、レースも最後尾グリッドとなった角田は、大半がミディアムタイヤを選択する中でソフトを履いてスタート。今回も前方の混乱を上手くかわして12番手まで浮上し、セーフティーカー出動後はさらに10番手となったことで、戦略は奏功したかと思われたが、レース再開後は次々にライバルたちのオーバーテイクを許して、早々にタイヤ交換を強いられ、以降は浮上することなく、コース脇に車を停めることとなった。

 彼はチームのプレスリリース等を通して、「2台の車でセットアップを変え、私の方は少しギャンブルに打って出ましたが、最終的には上手くいきませんでした。今日はクリーンなスタートを切れて、トラブルを避けられたことには満足しています。そのおかげでかなりポジションを上げられましたが、残念ながらトップ10には追いつけませんでした」とレースを振り返り、以下のように続けた。

「苦戦することは分かっていたので、挑戦したことには満足しています。何かを試さなければならなかったし、実際にそうしたことは良かったと思います。今日は報われませんでしたが、最終的にはリタイアせざるを得ませんでした。(次戦の)アブダビに向けて、引き続きポイントを獲得することを目指します。何が起こるか分からないので、最善を尽くします」

 また、彼はF1公式サイト『F1.com』のインタビューでも、「この週末はペース不足なのが分かっていました。結果的に上手くいかなかったとしても、何かを試したことには満足しています」と語り、リタイアについても「原因がエンジン(パワーユニット)かトランスミッションの問題かは分かりませんが、エンジンではないことを願っています。今季はシーズン全体でこのようなことが起きており、その点は不運です」と言及している。
 
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最後尾スタートも「ソフトタイヤでギャンブルを打ち最初はうまくいったが…」