11月19日、『上尾シティハーフマラソン』が行なわれた。同大会は、アップダウンが少なく好タイムを狙いやすい。そのため箱根駅伝に向けての学内選考、もしくは練習の一環として出場する選手が多い大会でもある。今年もハイレベルな戦いが繰り広げられた一方、とある“問題点”が浮上した。
20日、早稲田大競走部の駅伝監督の花田勝彦氏は、自身のXを更新。「昨日の上尾ハーフですが、非常に混雑した形でのスタートとなりました。それを避けるため、招待大学は事前に抽選をして並び順を決めて、大会側からも危険を避けるため厳守との話がありましたが、守られていませんでした」と事実を綴った。
抽選で決まった並び順が書かれた紙と、実際にスタート位置に並ぶ選手の姿を公開した。だが箱根駅伝の優勝候補に挙げられている強豪校がルールに従っていないのが確認できる。花田監督は、「抽選は平等で良いかもしれませんが、一方で実力のある大学、選手が後ろのスタートになってしまう可能性もあります」と指摘。
そして「例えば各大学から力のある2-4名は優先的に前に並べて、その後に持ちタイム順に並ぶ形にすると、こうした問題も少しは改善されるのではないかと感じます」と持論を展開したうえで、こう本音を続けた。
「私がクジを引いたら、運良く前列真ん中になってしまいました。嬉しい反面、練習の一環で出場している選手もいたため、これに合わせて来ている他大学の上位選手に申し訳ないという気持ちもありました。正解はありませんが、出来るだけみんなが納得できる形にしたいものです」
招待選手として同大会出場の川内優輝(AD損保)も花田氏の考えに同意しているようで、「持ちタイム順に近い形で並ばないとスタートからスピードが違うためタイムへの影響以上に『危ない』ことは間違いないです」とコメント。そして「大学生が人生をかけて挑むレースになっている以上、実力を発揮できる環境作りは大切だと思います」と選手の気持ちを汲んだ。
参加する選手がルールを守ることも重要だが、同時に大会運営のやり方も検討をする必要がありそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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抽選で決まった並び順が書かれた紙と、実際にスタート位置に並ぶ選手の姿を公開した。だが箱根駅伝の優勝候補に挙げられている強豪校がルールに従っていないのが確認できる。花田監督は、「抽選は平等で良いかもしれませんが、一方で実力のある大学、選手が後ろのスタートになってしまう可能性もあります」と指摘。
そして「例えば各大学から力のある2-4名は優先的に前に並べて、その後に持ちタイム順に並ぶ形にすると、こうした問題も少しは改善されるのではないかと感じます」と持論を展開したうえで、こう本音を続けた。
「私がクジを引いたら、運良く前列真ん中になってしまいました。嬉しい反面、練習の一環で出場している選手もいたため、これに合わせて来ている他大学の上位選手に申し訳ないという気持ちもありました。正解はありませんが、出来るだけみんなが納得できる形にしたいものです」
招待選手として同大会出場の川内優輝(AD損保)も花田氏の考えに同意しているようで、「持ちタイム順に近い形で並ばないとスタートからスピードが違うためタイムへの影響以上に『危ない』ことは間違いないです」とコメント。そして「大学生が人生をかけて挑むレースになっている以上、実力を発揮できる環境作りは大切だと思います」と選手の気持ちを汲んだ。
参加する選手がルールを守ることも重要だが、同時に大会運営のやり方も検討をする必要がありそうだ。
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