専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
ラグビー

「これは酷い!」中国選手がゴールする寸前にテープを撤収!まさかの事態に母国ファン激怒【東アジアハーフ】

THE DIGEST編集部

2023.11.23

中国選手がゴールする直前にテープは回収された。(C)Getty Images

中国選手がゴールする直前にテープは回収された。(C)Getty Images

 11月19日に香港で開催された『第1回東アジアハーフマラソン』のゴールシーンが物議を醸している。

 男子の部では、中国の謝冬生(シエ・ドンシャ)が1時間7分40秒で制したが、彼がゴールラインを越える直前にまさかの事態が起きた。大会スタッフが誤ってゴールテープを撤収してしまったのだ。ゴールテープを持つ片側の人が、慌ててテープをしまおうと逆サイドに駆け寄り、謝冬生にテープを切らさなかった。

 そのままテープを片付けたのであれば事は大きくならなかっただろう。だが1時間7分59秒でフィニッシュした日本の林田洋翔(三菱重工)の時にはゴールテープがあったのだ。これには中国ファンが激怒。SNS「微博(Weibo)」では、「香港の主催者はふざけている」「これは酷い!」「国際大会のレベルがこれ?」「明らかに意図的だ」「頭おかしいだろ」などと批判の声が相次いでいる。
 
 中国メディア『捜狐』によれば、大会を主催した香港体育協会は、「今回のゴールテープは、女子の優勝者のために用意したもので、謝冬生がゴールする際、男子ランナーであることを知ったスタッフは無意識のうちにテープをしまった。そして2位の日本人選手と女子チャンピオンの差は僅か5秒だったので、慌てた結果、ミスを招いた」と説明する。実際、女子の部で優勝したサラ・チェランガット(ウガンダ)は1時間8分4秒で、直前に林田がゴールテープを切っているために、彼女のゴールには間に合わなかった。

 同メディアは、「日本人ランナーをそのまま走らせるのではなく、道を誘導することは十分可能だった」と指摘し、「この論争の原因は大会側が不測の事態に備えた計画を立てず、予想外の展開にパニックに陥ったことだ」と記した。そして「香港体育協会は、今回のアクシデントは順位に影響しなかったと述べたものの、深く謝罪していた」と伝える。

 港珠澳大橋ハーフマラソンとの共同開催だった今大会は、ほかにも問題は起きていたようで、「フェリーを降りてからスタート地点まで30分以上かかった。そのため当初は7時30分にスタートする予定が、多くのランナーの到着が遅れたため10分遅れで開始した」「スタート地点の仮設トイレは12個しかなく、30分以上かかる行列となり、外で用を足す人が続出した」と挙げている。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「選手の邪魔するなよ!」近すぎるバイクカメラに中央大選手が“ジェスチャー”で訴え!「何かが起こってからでは遅いんよ」【全日本大学駅伝】

【関連記事】「強制的に止めないと!」意識朦朧のアクシデントも襷リレーした大阪芸術大に賛否両論!「号泣なんだけど」【全日本大学女子駅伝】

【関連記事】「美談で済まされる問題じゃない!」松田瑞生のマラソン完走を称える声に新谷仁美が苦言! 「周囲がそれを良しとするのは違う!」【世界陸上】
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号