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フィギュア

世界女王・坂本花織が優勝候補の一角! 若手の吉田陽菜&住吉りをんは大舞台で実力を発揮できるか?【GPファイナル】

沢田聡子

2023.12.06

GPファイナルに出場する日本選手。左から吉田、坂本、住吉。写真:田中研治(THE DIGEST写真部),Getty Images

GPファイナルに出場する日本選手。左から吉田、坂本、住吉。写真:田中研治(THE DIGEST写真部),Getty Images

 今季前半のグランプリ(GP)シリーズ上位6名が出場するGPファイナルは、中国・北京で12月7日に開幕する。今季も日本女子は健闘しており、坂本花織、吉田陽菜、住吉りをんの3名が進出した。

 世界選手権2連覇中の坂本花織は、今季も世界を牽引している。GP第2戦スケートカナダ、第5戦フィンランド大会を連勝し、地力の高さを見せてファイナル進出を決めた。10月のスケートカナダでマークした合計226.13点は、現状での今季世界最高点だ。

 フィンランド大会のショートでは3回転を予定していたフリップが2回転になるも、後ろにきっちり3回転トウループをつけ、無得点になる事態を防いだ。このコンビネーションジャンプについてテレビのインタビューで問われた坂本は、自信をにじませるコメントをしている。

「練習でも、よくあることなので。練習でしっかり後にトリプルトウループをつける練習をしていたので、それがこの結果になったのかなと思う。こうなるかもしれないという予測をしてやってきて、逆によかったなと思いました」
 坂本の強さが質の高い練習で培われていることを、改めて感じさせる言葉だった。
 
 メンタル面で苦しんでいた昨季前半と違い、今季の坂本はGPシリーズから前向きに臨んでいる。強いて懸念事項を挙げるとすれば、8月から続いているという右足甲の痛みか。体調面の問題なく本来の滑りをみせることができれば、坂本がファイナルを制する可能性は高い。

 意外なことに、坂本は今までファイナルの表彰台に立ったことがない。4回転やトリプルアクセルといった大技を持たないことを弱みにせず、徹底的に持ち技を磨き上げることで盤石の強さを築き上げてきた坂本が、初のタイトルに挑む。
 
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