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「悪夢を振り払いたい」氷上で感涙、そして笑顔を見せた本田真凜、フリーでの巻き返しに意気込む!【全日本フィギュア】

THE DIGEST編集部

2019.12.19

満足いく演技に目を潤ませた本田 写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 12月19日、東京・代々木第一体育館で全日本選手権が開幕。初日は女子のシングル・ショートプログラム(SP)が行なわれ、本田真凜は65・92点で6位につけた。
 
 真っ赤な衣装に身を包んだ本田は、リンク入りしてから凛々しい表情を浮かべながらも、どこかリラックスしたような様子で滑り始めた。

 冒頭のジャンプ3回転のループ+トゥループを着氷すると、3回転フリップも下りた。プログラム後半に盛り込んだダブルアクセルもきれいに降り、大きなミスもなくプログラムを終えた。

 音楽が止んだ瞬間、思わず両手で顔を覆い、涙ぐんだ後、両手を握りしめてガッツポーズ。本人にとって、非常に手応えのあるSPとなったようだ。

 試合後、本田は「やるべきことはやってきて、あとは気持ち。メンタルの部分だけだった」と自らの出来に笑みをこぼした。

「今日は試合が終わって、(悔しくて)泣きながら寝ることはない。フリーは、これまで、試合前には悪夢ばかり見ていたので、それを振り払えるようにしたいです。これだけのお客さんの前で、こんなに楽しく滑れたのはどれくらいぶりか。やっと自分らしいスケートが戻ってきた」

 心の支えとなっている家族の前で、良い演技ができたことも喜ばしい。「(妹の)望結と紗来が来ていて、いい演技を見せられて良かった」と胸を撫で下ろした。

 フリーでも本田真凜らしい滑りが見せられるか。何かが吹っ切れたようなその表情に、期待が高まる。

構成●THE DIGEST編集部

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