専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
フィギュア

自分の立ち位置、次へのバトン、強い気持ち… 宇野、高橋、田中が抱く全日本選手権への思いとは?

THE DIGEST編集部

2019.12.19

全日本選手権の公式練習を行なった、宇野(右)高橋(中)田中(左)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

全日本選手権の公式練習を行なった、宇野(右)高橋(中)田中(左)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 12月19日より代々木国立第1体育館にて開催される「第88回全日本フィギュアスケート選手権」の公式練習が行なわれた。

 羽生結弦、宇野昌磨、高橋大輔、田中刑事らが出場する今大会は、近年にない選手層の厚い大会となり、彼らの練習を見つめる他の選手たちの姿も多く見られた。

 今年はコーチをつけずに活動してきた宇野は、スイスで練習を積んできた。その背景には、トリノ五輪銀メダルのステファン・ランビエール氏を新しいコーチに迎えることがあった。現状は臨時コ―チだが、大会前まで彼の故郷であるスイスを拠点に練習を積んでいたという宇野は「色々ごたごたありましたが、ようやく決まり、地に足がついてきたという感じです」とコメントし「どこまで言っていいかわからないんですが」と戸惑いつつも、「ステファン(ランビエール)のところかと…」と、1月から契約予定のコーチをうっかり話してしまった際には、「あ、言っちゃいました」と笑いを誘った。
 
 求めてきたスケートの環境を得て「ようやく今シーズンがスタートできたという感じ」という中、宇野にとっては現在の立ち位置を確認するための大事な大会となるに違いない。
 
 この大会が最後のシングルとなる高橋大輔は、すでに1月からスタートさせるアイスダンスへ気持ちが向かっているという。しかし、4回転トゥーループを鮮やかに決めるところは、実力の高さの証明でもある。「(若手たちには)33歳まででもできると思ってもらえれば…」という次への”バトン”ともいえるだろう。

 田中は今シーズン、「攻める」ことをテーマに滑ってきた。練習でやってきたことをどこまでできるかは、自分との戦いでもある。「楽しみたいと思うけど、それほど余裕はない。(表彰台から)いつでも落ちるという危機感もある」という緊張感の中、自らの演技のみに集中し、攻めるスケートを貫くことを抱負として語った。

 男子シングルは、12月20日(金)にショートプログラム(SP)、22日(日)にフリースケーティング(FS)が行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

【全日本フィギュア選手権・男子 PHOTO】それぞれの想いを胸に、男子も公式練習を実施!練習に姿を見せなかった羽生は開会式に登場!
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号