12月19日、東京・代々木第一体育館で全日本選手権が開幕。初日は女子のシングル・ショートプログラム（SP）が行なわれ、紀平梨花が73・98点で首位に立った。

　首位の紀平は、冒頭のトリプルアクセルで着氷が乱れたが耐え、その後はほぼノーミスでプログラムを終えた。「これまでにないくらい、とても調子がいい状態で来れていた」という通り、６分間練習でも調子のよさそうな様子で滑っていた。だからこそ本人も少し首を仮げながら、「初めてというか、久しぶりの経験が響いたのかな」と滑走順について振り返った。

「考えてみたら、６分間練習を終えた後、振り返る時間がなかったのかなと思う。（グループ１番滑走の）経験が浅かったことも関係しているのかもしれない。６分間練習を終えた後で、最後の１分を（振り返る）時間にすればよかった。でも今回、こうした経験ができたので、今後に生かしていきたい」
 
　また、フリーに向けては「今のところ何があっても入れるつもりで。4回転を組み込んだプログラムも、ここまでけっこういい状態で持ってこられた。SPでのミスはしっかり確認して、自己ベストを出して、何とか優勝したい」と意気込んだ。

　紀平に続く２位には宮原知子（70・11点）、３位は前回王者の坂本花織（69・95点）。４位の樋口新葉（68・10点）、５位山下真瑚（66・64点）、６位本田真凜（65・92）と続く。

　首位を走る紀平を、宮原、坂本らが捉えることができるか。フリーは21日に行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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