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フィギュア

「思い切っていけた」SP2位スタートの宮原知子、自身の進化に手応え【全日本フィギュア】

THE DIGEST編集部

2019.12.20

エジプトをイメージした曲と衣装に身を包んだ宮原。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

エジプトをイメージした曲と衣装に身を包んだ宮原。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 12月19日、東京・代々木第一体育館で全日本選手権が開幕。初日は女子のシングル・ショートプログラム(SP)が行なわれ、宮原知子は70・11点で2位につけた。

 SP最初のジャンプ、3回転ルッツ+トゥーループ、後半に組み込んだ3回転ループは、いずれも回転不足をとられた。しかし、音楽にのせたステップシークエンスやスピンなど、豊かで鮮やかな演技力で氷上を舞った。

 宮原本人は、「大きなミスがなくてホッとした。冷静に演技ができたけれど、少し慎重になりすぎたかもしれない」と振り返った。

「グランプリ・シリーズでは、SPを滑ろうとすると、無駄に緊張してしまっていた。その状態を脱するために、練習も試合形式にして、6分間練習してから滑るとか、工夫していた。ただ、練習は練習で、最後は試合で実戦してみないと分からない部分もある。今日も、思い切ってやろうという気持ちは強かったけれど、本番になると慎重になってしまうので…。それでも、GPに比べたら、思い切っていけた」
 
 そんな宮原を、この日、リンクに送り出したのは、リー・バーケルコーチだ。

 バーケルコーチに師事している宮原は現在、カナダ・トロントを本拠地に活動している。会見では環境を変えたことで、「一皮むけたのでは?」という質問が飛んだ。それに対して宮原は、少し笑いながら「毎年毎年、こう突っつきながら、今回やっと穴が空いたくらいかな」と答えた。

 フリーでは、首位の紀平梨花を3・87点差で追うことになる。

「フリーではSPとはまた違う世界観を出せるので、ジャンプやエレメンツなどひとつひとつを大切にしながら、自分らしい演技がしたい」

 さらなる殻を破りつつあるミス・パーフェクト。彼女が目指すのは、フリーでの逆転、そして2年ぶり5度目のタイトル奪還だ。

構成●THE DIGEST編集部

【宮原知子 PHOTO】妖艶な魅力を放つ演技を披露!!首位と3・87点差の2位につける!

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