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格闘技・プロレス

「破壊的な打撃で顎は砕かれた」王者ウスマンの強烈パンチを受けたコビントン、全治半年の大怪我を負う【UFC】

THE DIGEST編集部

2019.12.21

ウスマン(右)の強烈な一撃を浴びたコビントン(左)。そのダメージはあまりに深すぎた。 (C) Getty Images

ウスマン(右)の強烈な一撃を浴びたコビントン(左)。そのダメージはあまりに深すぎた。 (C) Getty Images

 王者からもらった一撃は、やはり"致命傷"となった。

 現地時間12月14日、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナで行なわれた総合格闘技団体『UFC』の主催する「UFC245」のメインイベントとなったウェルター級のタイトルマッチは、王者のカマル・ウスマンが、挑戦者のコルビー・コビントンにTKO勝ちを収めた。

「アイツを棺にいれてやる」――。まさに戦前の宣言通りのKO劇だった。

 最終5ラウンド目にウスマンの右フックを受けたコビントンが、2度目のダウンを取られたところで雌雄が決したのだが、決定的なダメージとなったのは、3ラウンド目。一気呵成に攻勢を強めた王者が、渾身の右ストレートで挑戦者の顎を打ち抜いたのである。

 本人が3ラウンド目終了時のインターバルで、「やばい。たぶんだけど、俺の顎はぶっ壊れた……」と吐露したダメージは、やはり相当なものだったようだ。現地12月20日に英メディア『Sportsbible』は一枚の写真を公開。そこに写っていたのは、骨に大きな亀裂が入ったコビントンの顎のレントゲン写真だった。
 
 なんともショッキングな一枚なのだが、『Sportsbible』はコビントンの状態について、次のように説明している。

「ウスマンの破壊的な打撃によって、コビントンの顎は砕かれた。試合後に下された診断結果によれば、彼の顎は正規の位置からずれ、下顎骨骨折を負った。彼は、少なくとも来年6月末までは試合には出られない。最低でも来年2月13日までは、激しい接触行為も禁じられる」

 嚙み合わせの異常や口の開閉が困難になるという下顎骨骨折。そんな大怪我を負ったコビントンの状態にSNSでは、「普通の生活に戻れるの?」や「オーマイゴッド!」、「彼がリングに上がることはもうないじゃないか」とファンからの同情の声が相次いだ。

 試合前に「頭を吹っ飛ばしてやるつもりだからな」とトラッシュトークを飛ばしたコビントンだったが、その代償はあまりにも大きいものとなった。

構成●THE DIGEST編集部
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