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格闘技・プロレス

無敵のモンスターに嫉妬!? 井上尚弥より“5か月早い”2階級4団体統一王者が「2023年の年間最優秀選手は俺だ!」と主張

THE DIGEST編集部

2023.12.28

2階級4団体統一王者クロフォードは、Sバンタム級で統一王者に輝いた井上の快挙に異議を唱えた。写真:福冨倖希、Getty Image

2階級4団体統一王者クロフォードは、Sバンタム級で統一王者に輝いた井上の快挙に異議を唱えた。写真:福冨倖希、Getty Image

 今年のボクシング界の主役はいったい誰なのか。ボクシング関係者であれば、誰もが気になる問いに対し、強烈なアピールをしているボクサーがいる。

 去る12月26日、バンタム級に続いてスーパーバンタム級も完全制覇を果たした井上尚弥(大橋)。無敗の日本人ボクサーはテレンス・クロフォード(米国)以来、史上2人目の2階級4団体統一王者に君臨。通算戦績は26戦全勝(23KO)、日本人最多タイの世界戦通算21勝目も飾り、ボクシング界から大きな喝采を受けた。

 衝撃的な決着も見逃せない。前WBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)と対峙した30歳の日本人は4回に強烈なワンツーからダウンを奪うと、迎えた10回に戦慄の右ストレートをテンプル(こめかみ)に打ち込む。フィリピン人ボクサーは両膝から崩れ落ちると再び立ち上がることはできず、井上が10回1分2秒でKO勝ち。あらためて、怪物級の強さを世界にアピールした。

 快挙の余韻がまだ残るなか、ある投稿が小さくない話題を呼んでいる。井上よりも5か月先に2階級での4団体統一王者に輝いたクロフォードが自身のX(旧ツイッター)を現地27日に更新。その内容が、物議を呼んでいる。
 
 7月にウェルター級4団体統一に成功したボクサーは、「今年のパウンド・フォー・パウンド(PFP)のトップ5に勝ったのは俺だけ。倒し方も匹敵するものはいない」と書き始め、「2023年のファイター・オブ・ザ・イヤー(米老舗誌『The Ring』が1928年から選定している年間最優秀選手)は俺だ!」と主張したのだ。

 こう豪語しているのは、明確な理由がある。クロフォードは今年7月、米ラスベガスで前WBA・WBC・IBF王者のエロール・スペンスJr.(米国)と対戦し、9回2分32秒で見事なTKO勝ちを収めている。さらに、階級がワンランク下のスーパーライト級でも4つのベルトを巻いている彼は、“モンスター”よりひと足先に史上初めて2階級での4団体統一を達成している。

 続く文面では、「今年1試合しか戦っていないじゃないかと言う奴がいるかもしれないが、その1試合は他のどんな試合よりも大きかった」と強調。自分こそが、23年の年間最優秀選手だと猛アピールしている。

 ボクシング界でともに強い存在感を放つ両雄。今回クロフォードの投稿には、ファンから賛否両論が寄せられており、波紋を広げている。はたして、今年の『ファイター・オブ・ザ・イヤー』は、誰が選ばれるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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