手に汗握る死闘が演じられた。

　12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催されている『RIZIN.45』は平本蓮とYA-MANがMMAルール（５分３ラウンド）で激突。３ラウンドまでもつれた戦いは、平本が3-0の判定で勝利を収めた。

　殺気漂うリング上に、２人の若きファイターが正面を向くと気迫がビシビシと伝わってきた。文字通り、試合はお互いの意地と意地がぶつかり、リングで火花が散った。

　第１ラウンドからお互い鋭いパンチが顔面を捉え、観衆は大いに沸いた。序盤でYA-MANの右目が切れて鮮血が流れるも、左右のラッシュ、フックなど激しいファイトが展開された。
　　
　２ラウンド以降もパンチの応酬は止まらず、互いの負けん気の強さが発揮。３分過ぎには、平本がテイクダウンを奪う場面もYA-MANが粘り、戦いは最終ラウンドへ。
  　残り３分、YA-MANの右眉が失血しドクターチェックが入るも続行。最後の力を振り絞り、両者が左右のパンチを浴びせるも、最後まで決着はつかず。勝負は判定に持ち込まれ、より多くのダメージを与えた平本が3-0でYA-MANとの激戦を制した。

　敗れたYA-MANはリングに伏して号泣。涙を流しながらリングを去ったが、会場のファンから労いの言葉が止まなかった。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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