優勝候補の一角に挙げられた中央大が、まさかのシード権を落とした。
1月2、3日に開催された「第100回箱根駅伝」で、多くのファンが古豪復活を待ちわびていたが...。1区の溜池一太が19位と失速すると、Wエース吉居大和が2区区間15位、中野翔太が3区区間20位と大きく出遅れた。4区で主将・湯浅仁が区間3位と力走し13番手に浮上するも、5区の山﨑草太は区間14位で芦ノ湖のゴールに順位を落とさず襷を運ぶのが精一杯だった。
トップ青山学院大とは12分22秒の差をつけられ、一斉スタートに回った復路。6区の浦田優斗が果敢に攻め山を一気に駆け降りると、7区吉居駿恭はハイペースで突っ込み歴代3位となる区間賞を獲得。2人の力走で一時は総合10位に押し上げたが、8区と9区の選手がブレーキ。再び総合13位まで落とすと、巻き返せずに終わった。
襷を繋ぎ切ったものの、28年ぶりの頂点を狙っていた大学が、シード権争いでも敗れた。彼らが苦しんだ要因を藤原正和監督は「マネジメント側のミス」と悔やむ。
今大会に向けて順調に仕上げを行なった中大。だが12月23日に1人が熱を出すと、24、25、26日に1人ずつが体調不良に。27日には5人が新たに疾患。直前期にチーム内で風邪が蔓延し、エントリーした16名中14人が何かしらの症状を訴えた。
指揮官は2日間のレースを振り返り、「10人カツカツだったので、やりようがなかった。本当に可哀想な思いをさせた」と選手の気持ちを慮り、「申し訳ない以外に今は何も出てこない。こんなはずじゃなかったっていうのもありますし、自分自身も(就任から)8年経ってこんなことしかできてないところもあって...。少し考えたいなと思います」と伏し目がちに話した。
風邪をひかずに好走した吉居駿に関しては「兄(大和)に似たロードの強さも出てきたのかなと。やろうとしてきた強化の仕方は間違っていなかったと感じています」と手ごたえを口にしながらも、「ただ隙を作ってしまったのはマネジメント側のミスだと思っています」と謝罪した。
取材・文●永野祐吏(THE DIGST編集部)
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トップ青山学院大とは12分22秒の差をつけられ、一斉スタートに回った復路。6区の浦田優斗が果敢に攻め山を一気に駆け降りると、7区吉居駿恭はハイペースで突っ込み歴代3位となる区間賞を獲得。2人の力走で一時は総合10位に押し上げたが、8区と9区の選手がブレーキ。再び総合13位まで落とすと、巻き返せずに終わった。
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今大会に向けて順調に仕上げを行なった中大。だが12月23日に1人が熱を出すと、24、25、26日に1人ずつが体調不良に。27日には5人が新たに疾患。直前期にチーム内で風邪が蔓延し、エントリーした16名中14人が何かしらの症状を訴えた。
指揮官は2日間のレースを振り返り、「10人カツカツだったので、やりようがなかった。本当に可哀想な思いをさせた」と選手の気持ちを慮り、「申し訳ない以外に今は何も出てこない。こんなはずじゃなかったっていうのもありますし、自分自身も(就任から)8年経ってこんなことしかできてないところもあって...。少し考えたいなと思います」と伏し目がちに話した。
風邪をひかずに好走した吉居駿に関しては「兄(大和)に似たロードの強さも出てきたのかなと。やろうとしてきた強化の仕方は間違っていなかったと感じています」と手ごたえを口にしながらも、「ただ隙を作ってしまったのはマネジメント側のミスだと思っています」と謝罪した。
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