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「ファンは十分に元を取れた」井岡一翔&比嘉大吾の大晦日決戦KO決着に海外からも称賛の声!

THE DIGEST編集部

2024.01.03

YUTAKA/アフロスポーツ

 日本人ボクサーによるKO劇への反響が大きい。

 昨年の大晦日、大田区総合体育館で行なわれた、プロボクシングWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチで王者・井岡一翔(志成)が、挑戦者・ホスベル・ペレス(ベネズエラ)を7回2分44秒KOで下し、初防衛に成功した。井岡は5回に2度のダウンを奪い、7回にもペレスの顔面に右ストレートをヒットさせると、ペレスは立ち上がることが出来ず、10カウントが数えられた。
 
 試合前からの「KO宣言」通り、マットに沈めた井岡。この勝利により、年末に2階級4団体制覇を果たした井上尚弥と並んでいた日本人世界戦最多勝利の記録を22として、再び単独トップに。何より3年ぶりとなったKO勝利は、大晦日を飾るに相応しい圧巻の幕切れとなった。

 さらに、この日はセミファイナルでは、元WBC世界フライ級王者で現WBO世界バンタム級5位の比嘉大吾(志成)がWBC同級5位ナワポン・カイカンハ(タイ)を4回2分29秒でKO勝利を収めている。試合後には苦戦を強いられたと試合の感想を語っていたものの、決着をつけた4回は主導権を渡さず、フィニッシュの左ボディをはじめ、強打を浴びせ続けた。

 この2試合の結果には、米国ボクシングサイト『Bad Left Hook』から、現地時間1月1日、称賛の言葉が贈られている。

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 そう銘打たれたトピックの中では、1年最後の日の大会を見事に締めた日本人ボクサーのKO劇を紹介している。

 比嘉の勝利については「ここ数年で最も大きな勝利を収めた」と評しながら、体重超過によりライセンス停止となった過去にも触れ、「階級転向以降、そのパワーは著しく低下していたが、4ラウンドの強烈なボディ・ショットでカイカンハをダウンさせ、その威力を見せつけた」と振り返った。

 また、メインのタイトルマッチにも賛辞を贈っており「WBAスーパーフライ級王者のカズト・イオカが、元フライ級王者ホスベル・ペレスを打ちのめしたのは予想通りだった」として、防衛決着への見解を記している。

 トピックでは、興行全体として大物選手が少なかったと指摘しているものの「それでもファンは十分、元を取ることができた」と綴っている。

 海外メディアも称える、両日本人ボクサーの見事な勝ちっぷり。再び世界のベルトを目指す比嘉、王者として自身の道を歩む井岡、それぞれの決意が伝わる、大晦日の戦いだった。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】KO勝ちした井岡一翔&比嘉大吾の大晦日決戦ハイライト
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