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格闘技・プロレス

新日本・棚橋弘至が社長就任後初戴冠で二刀流宣言!「この俺がトップを目指す限りまだまだ棚橋に引退はない」

どら増田

2024.01.05

レスラーと社長の二刀流の継続を力強く宣言した棚橋。写真:立川風月

レスラーと社長の二刀流の継続を力強く宣言した棚橋。写真:立川風月

 新日本プロレスは1992年から毎年続けて来た年間最大のビッグマッチ『レッスルキングダム18』1.4東京ドーム大会を開催した。会場には海外からも数多くのファンが駆けつけるなど、プロレス界で世界的なイベントである今大会への注目の高さを伺わせている。第2試合では、NJPW WORLD認定TV選手権試合、初代王者で防衛ロードを爆進中のザック・セイバーJr.に、新日本の社長に就任したばかりの棚橋弘至が挑戦した。

【PHOTO】新社長に就任した棚橋弘至が王者・ザックを見事撃破!|ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム

 試合前、放送席にはスターダム1.4東京・TDCホール大会のメインイベントで、朱里を相手にIWGP女子王座を防衛した岩谷麻優がコスチュームにベルトを巻いて放送席へ。岩谷は女子プロレス界の棚橋弘至と言われており、2人は今年開催が予定されている新日本とスターダムの合同興行で、お互いに「タッグを組みたい」と話している。

 試合は15分1本勝負とあって、両者ともに仕掛けが早く、社長就任後初のチャンピオン(NEVER無差別級6人タッグ王座は就任前から戴冠中)を狙う棚橋の動きをザックはねちっこい関節技や丸め込みでかわしていく。もともと棚橋はザックを苦手にしているだけに、劣勢が続きドラゴンスクリューですらスカされてしまう。しかし最後は丸め込み合戦を制して棚橋が逆転の3カウント。第2代王者となった。試合後、ザックから棚橋にベルトを手渡して頭を下げると場内は大きな拍手に包まれる。
 
 リングでベルトを腰に巻いた棚橋はマイクを持ち、「久しぶりに新日本のチャンピオンになりました」と言うと、ファンに改めて社長就任を報告。さらに大きな拍手と声援が沸き起こった。バックステージでは「社長に就任して初めてのベルト。まあ、就任してすぐだったんですけども、リンクから見たところ、本当に多くのお客様が来てくれて 嬉しかった。その部分と、もう1人のレスラー棚橋。これをこれから同居させていくのか? 2人いるように振る舞って闘っていくのか? 僕としては、レスラーとしての棚橋は世界ヘビーのベルトを目指す。G1優勝を目指す選手としての高みをもう一度見る」と語った。

 そして社長としては、「コロナ禍以前の観客の熱狂、今日もね、すごかったですけども、まだ安心していろんなことに参加できないっていうね、状況もあると思いますので。これからそういった部分を少しずつ社長としての手腕を振っていきたいなと。今、大谷(翔平)選手が二刀流。トレンドのワードにありますけども、ある意味、社長とレスラー棚橋流の二刀流。いろんなところで無理が生じてくるんじゃないかと思われるかもしれないんですけども、大丈夫! 棚橋は疲れないから。この俺がトップを目指す限りまだまだ棚橋に引退はないから」と二刀流の継続と、IWGP世界ヘビー級王座の奪取を力強く語っていた。

 新日本のリングでは若い力が台頭しつつあるが、まだまだ第一線から退くつもりはない。

◆新日本プロレス◆
『レッスルキングダム18』
2024年1月4日
東京・東京ドーム
▼NJPW WORLD認定TV選手権試合(15分1本勝負)
<王者>●ザック・セイバーJr.(8分53秒 エビ固め)棚橋弘至○<挑戦者>
※初代王者が18度目の防衛に失敗、棚橋が第2代王者となる。

取材・文⚫︎どら増田

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