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格闘技・プロレス

「モンスターに勝てる。なぜならサウスポーが苦手だ」ネリ陣営プロモーターが井上尚弥に警告! 日本開催に自信「心配していない」

THE DIGEST編集部

2024.01.19

5月に対戦が噂されているネリ(左)と井上(右)。写真:福冨倖希、Getty Images

5月に対戦が噂されているネリ(左)と井上(右)。写真:福冨倖希、Getty Images

 モンスター退治に並々ならぬ意欲を示している。

 去る12月26日、東京・有明アリーナで前WBA・IBF王者のマーロン・タパレス(フィリピン)に10回KO勝ちを収め、史上2人目の2階級4団体王座統一を達成した井上尚弥(大橋)。1月19日には全米ボクシング記者協会(BWAA)の記者投票で決まる2023年の最優秀選手賞(正式名称はシュガー・レイ・ロビンソン賞)を受賞したことが明らかになるなど、日本が誇るモンスターのファイトは飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
【PHOTO】井上尚弥がKO勝利!史上2人目となる2階級での4団体統一王者に輝く!

 そんな無敗を誇るモンスターの次なる相手には、元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)が噂されている。米スポーツ専門局『ESPN』のマイク・コッピンガー記者によれば、「ナオヤ・イノウエとルイス・ネリは、誰もが認めるスーパーバンタム級王座を懸けて、5月に東京で対戦する契約に関係者が合意した」という見逃せない情報を発信しており、WBC同級1位で指名挑戦権を持つネリとの対決は、ボクシング界でも大きな注目を集めることは必至だ。

 しかし、実現へのハードルは決して低くない。このメキシコ人ボクサーは、2017年8月に当時WBC世界バンタム級王者だった山中慎介(帝拳)との対戦後に禁止薬物の使用が発覚。翌年3月には再び山中戦の前日計量で体重オーバーにより王座剥奪となり、日本ボクシングコミッション(JBC)からは無期限の国内活動停止処分を受けている。

 もし正式決定なら、”悪童”は再び日本のリングに立ち、タイトルマッチを戦うことができるのか。処分撤回を含め、JBCがどう判断を下すのか大きな注目だが、ネリ陣営は早くも「打倒・井上尚弥」に照準を合わせているようだ。
 
 メキシコのスポーツ専門メディア『Esto』は、ネリのプロモーターを務めるフェルナンド・ベルトラン氏を直撃。同氏は大胆不敵に「ネリなら、イノウエに勝てる」と豪語している。

 同氏によると、「契約はすでに結ばれた」と井上との対戦はすでに合意したと発言。対戦実現に向けて課題とされる日本での無期限活動停止処分については、「処分を解除する要請もすでになされている。私たちは心配していない」と強調。ゆえに同メディアは、「ベルトラン氏は、ネリが日出ずる国でサプライズを起こせると確信している」と報じている。

 ベルトラン氏の分析によると、「イノウエはサウスポーを苦手としている。ネリは他のサウスポーよりも強く打てる」と敵を戦慄させ得るネリの左パンチを絶賛。「ネリのことは信頼している。彼がずっと望んでいた試合であり、我々はこの1年間努力を積み重ねてきた」と熱弁しながら、「衝撃的な試合になるだろう」と自信を覗かせている。

「ネリのキャリアにおいて、最高のタイミングでの試合だ。すでにチャンピオンとして2度戦っている。彼は日本のジムや食事制限の厳しさを知らないわけではない。彼はとてもいい状態で(日本に)やって来るだろう」

 世紀の一戦は、5月に東京ドームで実現の可能性が高まっているとも噂されている。両陣営の正式決定を待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部

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