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最高のPFPファイターは井上尚弥ではない? アフマダリエフが“モンスター最強説”に異論「リング上で最もIQが高いのはクロフォードだ」

THE DIGEST編集部

2024.01.21

23年12月にタパレス(右)を10回KOで下した“モンスター”井上(左)。ボクシング史上2人目の2階級4団体王座統一を成し遂げた。(C) LeminoSECOND

 2023年12月にマーロン・タパレス(フィリピン)を10回KOで下し、ボクシング史上2人目の2階級4団体王座統一を成し遂げたスーパーバンタム級の井上尚弥(大橋)。米複数メディアから年間の最優秀ファイターに選出されるなど世界最強の呼び声も高く、全階級のボクサーを格付けした「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」では、各方面で首位論争が繰り広げられている。

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 こうしたなかで今回、"モンスター最強説"に異論を唱えているのが、元WBA&IBF同級王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)だ。現地1月20日、米専門メディア『Boxing Scene』が掲載した記事によれば、井上より先に2階級での4団体統一王者に輝いたウェルター級のテレンス・クロフォード(米国)こそ「最強」だと主張したという。

 スーパーライト級、ウェルター級でそれぞれ4つのベルトをまとめているクロフォードについて、井上の対戦候補として注目を集めているアフマダリエフは、「イノウエが偉大なファイターなのは間違いない」と前置き。そのうえで、「ただ、もし俺が最高のPFPファイターを選ぶとしたら、それはクロフォードだろう」と持論を展開し、次のように称賛のコメントを送る。
 
「彼(クロフォード)は誰よりも武器を持っている。おそらくリング上で最もIQが高いし、最高の相手にそれを証明している。偉大な選手なんだ」

 なお、井上の次なる対戦相手としては、アフマダリエフの他に元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)が噂されている。現地9日、米スポーツ専門局『ESPN』のマイク・コッピンジャー記者が「5月に東京で対戦する契約に関係者が合意」と報じていたが、はたして今後は、彼らの間でどのような動きが見られるだろうか。新たな展開から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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