死力を尽くす壮絶なファイトが繰り広げられた。
　
　１月23日、大阪市のエディオンアリーナ大阪でプロボクシング興行「Prime Video Presents Live Boxing６」が開催され、メインイベントはWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチが行なわれ、同級王者の寺地拳四朗（BMB）が元WBA王者カルロス・カニサレス（ベネズエラ）との防衛戦に臨み、12回を戦い抜いた寺地がわずか２ポイント差の僅差で判定勝ち（2-0）を収め、２本のベルトを死守した。

　序盤から両者とも激しい打ち合いだった。カニサレスの力強いパンチが寺地の顔面を何度も捉え、日本人ファイターの顔には徐々に赤アザができていく。

　２回には、寺地の右のカウンターが炸裂。難攻不落のファイターから早くもダウンを奪った。

　しかし、３回にはカニサレスが反撃。重いパンチを何度も寺地に浴びせていくと、残り15秒過ぎ、ついにカニサレスの右のカウンターが顔面を捉えて日本人王者はダウンを奪われた。

　５回にもカニサレスの猛ラッシュが襲うが、寺地はなんとか耐え、最後はゴングに救われた。

　中盤以降も両者の激しい殴り合いは続く。寺地は効果的な左ボディを放ち、難敵にダメージを与え、スタミナを奪っていく。カニサレスは苦しい表情を見せるも、終盤はパワフルなパンチを放つが、寺地は打ち合いを避け、足を使いながらかわしていき、効果的にポイントを奪った。

　僅差のジャッジでなんとか王座を防衛した寺地。タフな試合で苦しみながらも、２本のベルトを日本人王者が守り抜いた。
構成●THE DIGEST編集部

【動画】寺地拳四朗の左ボディが炸裂も相手は倒れず。激しい打ち合いに…