シンガポールを拠点とするアジア最大の総合格闘技団体ONE Championshpが2019年以来となる日本大会『ONE 165』1.28東京・有明アリーナ大会を開催した。メインイベントでは、ONEフライ級キックボクシング世界タイトルマッチとして、チャンピオンのスーパーレック・キアトモー9(タイ)に、ONE初参戦となる武尊（日本）が挑戦するタイトルマッチが組まれた。当初は、あの那須川天心をキックボクサー時代に最も苦しめたONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノンとのドリームマッチが予定されていたが、ロッタンが左手を負傷したことにより、ロッタンをダウンさせた上で勝っているスーパーレックとのタイトルマッチに変更されている。

【PHOTO】美しすぎるラウンドガール！雪平莉左さん＆新唯さんを特集！ 　武尊は2022年６月19日に超満員の東京ドームで、那須川天心との世紀の一戦に敗れた後、休養を経て同年11月1日にK-1との契約満了につき契約を解除。2023年にABEMAと専属試合放送契約を結ぶと、ONEとも契約。フランスのパリで行われた復帰戦ではISKA世界ライト級王座を獲得している。シンガポールなど東南アジアを拠点にグローバルな展開をしているONEだが、今回はABEMAをパートナーに、武尊のONEデビュー戦の舞台に日本の会場を用意した。戦前、武尊は「負けたら引退するつもりで戦う」と話しており、天心戦以来となるキックボクシングのスーパーマッチを一目観ようと、日本全国に限らず多数の外国人も含めた世界の格闘技ファンが有明に集結した。

　まず武尊がK-1時代からの入場テーマに乗って入場すると、スーパーレックは炎を使った豪華演出で入場する。1Rは、スーパーレックの猛攻を武尊が見切っていく展開のまま終了。2Rになると武尊もパンチを繰り出してお互いに積極的に攻撃をし合う。武尊がワンツーを連打したところで終了。場内からは武尊コールとともにスーパーレックコールも起こる。3R、スーパーレックの右足のローキック、ジャブが効果的に決まり出す。しかし残り1分、武尊がフックにボディと猛ラッシュ。この日一番の歓声が沸き起こるがスーパーレックは倒れない。