バレーボール

中継カメラが選手の頭部に直撃し、6針縫合のアクシデント! Vリーグが調査結果を報告「安全対策を提示していなかった」【バレーボール】

THE DIGEST編集部

2024.02.22

写真はイメージ。パナソニックの選手が負傷した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 2月17日、愛知・稲沢市にあるエントリオで開催されたバレーボールVリーグ男子1部 ウルフドッグス名古屋 vs. パナソニックパンサーズの第5セットに選手が負傷するアクシデントが発生した。

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 途中出場の仲本賢優(パナソニック)はプレー中、ネットポールに衝突。その衝撃で、ネットポールに設置されていたリモコンカメラを支えていた2本のアームのネジが破損し、カメラの先端部が仲本の額を直撃したのだ。

 試合後、パナソニックは、「前額部裂創(6針縫合)」と診断結果を記載したうえで、「精密検査の結果、その他の異常はありませんでした」と公式X(旧ツイッター)で報告していた。

 5日後の22日、日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)は、「テレビ中継用カメラによる選手の負傷についての調査結果と今後の対応」と題し、同アクシデントについて公式ホームページで公開した。
 
 Vリーグ機構は、「テレビ中継局が使用していた機材はこれまでも使用実績があり、『ボールのカメラへの衝突』や『選手のネットポールへの衝突による衝撃』では破損しないものであったことから、今回の使用機材について何らかの不具合があった可能性があると考えます」と調査結果を報告。そして以下のように続けた。

「また試合前に関係者にてカメラの設置確認は行っていたものの安全確認が十分でなく、大会主催者としてJVLがテレビ中継局に対してネットカメラ設置時に明確な安全対策を提示していなかったことも、本事象発生の一因であると考えております」

 今後の対応については「当面の措置として、V・ファイナルステージを含む今シーズンの残り全試合において、テレビ中継用ネットカメラは設置しないこととし(チャレンジカメラについては安全対策の上、引き続き設置)、テレビ中継局の協力を仰ぎながら、リーグとして今後に向けての再発防止策の制定を進めてまいります」と記し、「合わせて次シーズン以降については、再発防止策の実行が担保され、選手の安全が確保できると判断した上で、テレビ中継用ネットカメラの設置の再開を検討することとします」とした。

構成●THE DIGEST編集部

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