バレーボール

なぜミラノはペルージャに逆転負けを喫したのか? 石川祐希の同僚が敗因を分析!「ミラノは巻き返せたと思っている」【現地取材】

佳子S.バディアーリ

2024.04.10

(左から)ロセル、カジースキ、カターニャは、4戦目に向けて既に切り替えている。写真:佳子S.バディアーリ

 バレーボール男子日本代表の主将・石川祐希が自身のキャリアと所属先アリアンツ・ミラノのクラブ史に新たな歴史を刻むために、奮闘中のイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズン・プレーオフに臨んでいる。

 筆者は、現地時間4月7日に行なわれた強豪ペルージャとの第3戦を取材するべく現地に向かったが、ミラノは1セット目を先取するも逆転を許してセットカウント1-3であえなく敗戦。準決勝の成績は1勝2敗となり、3戦先勝(5試合制)が条件の決勝進出へペルージャが王手をかけた。

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 石川は、昨年12月に腰痛から復帰して以来、公式戦20試合連続の先発出場。昨季プレーオフから今季の準決勝2戦目まで通算10試合を数えるペルージャとの対戦で破竹の活躍を続けてきたが、この日は控えめなパフォーマンスに終わった。

 試合後、インタビューをお願いしようと、いつもならフロアでストレッチする石川を探したが見当たらない。それに気づいたミラノのトレーナーが、セッターのパオロ・ポッロ(イタリア)と一緒にアンチドーピング検査へ直行したので、会場には戻らないだろうと教えてくれた。それなら通用口へと思い移動。そこにはまだ小さな子ども、中高生からご年配の方まで大勢のファンが、「イシカワ出てくるよね?」「ユウキまだかな?」と話しながらサインや写真撮影をお願いしようとすでに待機していた。

 試合終了からゆうに1時間が経過した頃、ミラノブルーのパーカーに着替えた石川が姿を現すも、周りを囲むスタッフに急かされながら速足でエンジンをかけて出発を待つチームバスへ。そのまま、アウェーの地ウンブリア州から5時間前後が見込まれる帰路についた。残念ながらメディア取材全般に対応できる時間は残っていなかった。
 
 そんななか、敗戦後にもかかわらずミラノ主力3選手が快くインタビューに応えてくれた。

「コメントをお願いしていい?」と声をかけると、「もちろん!」と話し始めたのは、ミラノの守護神、リベロのダミアーノ・カターニャ(イタリア)。「2セット目以降にペルージャがサーブで攻め込み始めてから、僕らはレベルの部分であと少し上げきれなかった。第2、3セットは、集中力も低下してしまった。けれど、4セット目は相手サーブに対応できサイドアウトを続けた。立て直せたと思うので、次戦まであまり日数がないけれど、第4戦へ向けチーム一丸となってしっかり準備します」と反省の弁を述べつつ、奮起できたことを4戦目へ繋げたいと話した。
 
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