2019年の名珍場面を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返るこの企画。今回お届けするのは、井上尚弥対ノニト・ドネアの歴史的激闘を絶賛した戦友の言葉だ。元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノは言う。井上は「全てにおいて圧倒的で、異次元だ」と。
記事初掲載:2019年11月7日
◆ ◆ ◆
日本人ファイターが偉業を成し遂げた。
11月7日にさいたまスーパーアリーナで、ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝が開催され、WBA・IBF王者の井上尚弥が、フィリピンの5階級制覇王者ノニト・ドネアと対戦し、3-0の判定勝ちで、見事に大会を制した。
立ち上がりにドネアに主導権を握られ、4ラウンド目には左フックを喰らって右目からキャリアで初の出血をした井上だったが、徐々に落ち着きを取り戻すと、終盤の11ラウンド目には見事なボディーを見舞ってダウンを奪取してみせた。
12ラウンドの死闘を制して、バンダム級世界最強のファイターとなった井上。そんな日本人の強さを元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノが絶賛していた。
昨年10月7日に横浜アリーナで開催された両雄の対戦では、井上が開始70秒で鮮烈なワンツーでパヤノの顎を射抜き、キャリアで一度もKO負けを喫したことがなかったドミニカの難敵を失神させ、勝利を奪っていた。
井上の強さを実際に体感していたパヤノは、ドニア戦を前にアメリカのボクシング専門メディア『Boxing Scene』で、「イノウエはただただ偉大なんだ」と語り、さらに次のように言い放っていた。
「私はプロとアマチュアで世界最高の男たちと戦ってきたが、彼は全てにおいて圧倒的で、異次元だ。イノウエを倒せる人間なんていないじゃないかな」
劣勢から盛り返してドニアを打ち破った井上。そのパフォーマンスは、アマチュア時代を含めて、425勝21敗という凄まじい戦歴を誇るパヤノの力説を証明するものとなったと言えそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
記事初掲載:2019年11月7日
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日本人ファイターが偉業を成し遂げた。
11月7日にさいたまスーパーアリーナで、ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝が開催され、WBA・IBF王者の井上尚弥が、フィリピンの5階級制覇王者ノニト・ドネアと対戦し、3-0の判定勝ちで、見事に大会を制した。
立ち上がりにドネアに主導権を握られ、4ラウンド目には左フックを喰らって右目からキャリアで初の出血をした井上だったが、徐々に落ち着きを取り戻すと、終盤の11ラウンド目には見事なボディーを見舞ってダウンを奪取してみせた。
12ラウンドの死闘を制して、バンダム級世界最強のファイターとなった井上。そんな日本人の強さを元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノが絶賛していた。
昨年10月7日に横浜アリーナで開催された両雄の対戦では、井上が開始70秒で鮮烈なワンツーでパヤノの顎を射抜き、キャリアで一度もKO負けを喫したことがなかったドミニカの難敵を失神させ、勝利を奪っていた。
井上の強さを実際に体感していたパヤノは、ドニア戦を前にアメリカのボクシング専門メディア『Boxing Scene』で、「イノウエはただただ偉大なんだ」と語り、さらに次のように言い放っていた。
「私はプロとアマチュアで世界最高の男たちと戦ってきたが、彼は全てにおいて圧倒的で、異次元だ。イノウエを倒せる人間なんていないじゃないかな」
劣勢から盛り返してドニアを打ち破った井上。そのパフォーマンスは、アマチュア時代を含めて、425勝21敗という凄まじい戦歴を誇るパヤノの力説を証明するものとなったと言えそうだ。
構成●THE DIGEST編集部