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格闘技・プロレス

「悪魔のような左フックだ」「タフすぎる」ドネアの母国フィリピン・メディアも井上尚弥を大絶賛!

THE DIGEST編集部

2019.11.08

ドネアに序盤戦を支配されながらも確実に盛り返していった井上のゲーム運びとタフさをフィリピン・メディアも絶賛する。 (C) Getty Images

ドネアに序盤戦を支配されながらも確実に盛り返していった井上のゲーム運びとタフさをフィリピン・メディアも絶賛する。 (C) Getty Images

 真の階級最強王者の称号を手にした井上尚弥への賛辞が止まらない。

 11月7日に開催されたボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝で、5階級王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネアと対戦したWBA・IBF世界バンタム級王者の井上は、最終12ラウンドまでもつれた熱戦を判定の末に制した。

 硬さもあってか序盤の井上は、百戦錬磨のドネアに主導権を握られ、2ラウンド目には左フックを受け、右目上部から出血するダメージを負ってしまう。

 それでも徐々にペースを掴んでいった井上。中盤からは徐々に相手を追い詰めると、11ラウンド目には強烈なボディーショットを見舞ってダウンを奪取。一連の巧みな試合運びもあり、判定では3-0と大差をつけて、26歳の日本人ファイターは快哉を叫んだ。

 バンダム級のレジェンドを倒した井上には、ドネアの母国フィリピンのメディアも素直に賛辞を贈っている。全国紙『Sun Star』は、「イノウエがジャッジの全会一致でドネアを倒して世界王者に」と見出しを打った記事で、次のように綴った。

「ドネアは早いラウンドで次々とハードパンチを当てていき、2ラウンド目には左フックで、イノウエの右目に開くことさえもままならないほどのダメージを負わせる最高のスタートを切った。だが、イノウエは中盤から試合を支配し、彼の持つ圧倒的なスキルとパワーを披露。11ラウンド目にはボディーに悪魔のような左フックを見舞ってドネアをダウンさせた」

 さらにフィリピンのラジオ局『ABS CBN』は、「未来の殿堂入りが約束されているファイター、ドネアは、日本の若き戦士イノウエを慌てさせたが、チャンプにはなれなかった」とレポート。さらに次のように試合の激しさを伝えた。

「まさに爆発的な12ラウンドだった。“フィリピンの閃光”は、自分よりも10歳年下で、ヘビーヒッターでもあるナオヤ・イノウエと互角に渡り合い、鋭いパンチで致命的な傷を負わせた。もしも、11ラウンド目のノックダウンがなければ、結果は異なっていたことだろう。ただ、中盤からゲームをコントロールした日本の若きファイターはタフすぎた」

 同階級の“リビングレジェンド”との打ち合いを制した井上。そのタフなパフォーマンスは、あっぱれというほかにない。

構成●THE DIGEST編集部

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